「もうマスクの供給は十分だ」厚労省が転売規制を解除するが、大丈夫か?日本製はまだ足りないし、転売ヤーが虎視眈々と狙っているぞ

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   厚生労働省はあさって29日(2020年8月)から、マスクと消毒液の転売規制を解除すると発表した。供給が大幅に増加し、市中で購入が可能になったためという。たしかに、スーパーやドラッグストアでは箱入りでマスクが売られていて、しかも安い。4月24日にはマスク1枚平均78円だったが、現在は11円だ。

   司会の国山ハセンは「でも、(転売規制を解除して)本当に大丈夫なのでしょうか」と心配する。「在庫速報.com」の加藤雄一代表は、「商品が増えて価格が低下したのは、中国からの供給が復活したのが大きいのですが、日本製のマスクは根強い人気で、有名メーカーのブランドものだと在庫切れです」と話す。

転売ヤー「ふふふ。日本製マスクを買い占めているぜ」

   ユニ・チャームの供給量は昨年の7月、8月に比べて10倍だが、それでも品薄だ。シャープは受付予定数の100倍の応募がある。日本製は平均価格のいまも104円と高い。東京都稲城市の上原薬局の松川亮二店長は「国産のものはいつでも入荷される状況ではない」という。ましてや、1回1回使い捨てる医療用はまったく足りていない。

   転売ヤーがこれを見逃すはずがない。「グッとラック!」がある転売ヤーに取材すると、「(転売規制前は)100万円単位で稼いだ人がいたね。いまは日本製のマスク。(すでに仕入れていて)解除になった時点で高値になってくるんじゃないかな」とうそぶく。

   キャスターの立川志らく「なんで、こんなに早く解除するのかな」

   山岸久朗(弁護士)「自由な経済活動を制限するので、長く続けることはできません。もっとも、転売ヤーが高値で出したって、みんな買わないと思いますけどねえ。日本製の市場比率は50%になっていますし...」

   ここで、中島健太(画家)が鋭く指摘した。「転売ヤーが買い占めても、値段はともかく、出回りはするのですが、一般の人たちが慌てて買い占めて家の中の置いたままにすると、本当に市場になくなってしまう。ティッシュペーパーもそうでしたが、一般消費者が焦って買わないことが一番の対策になると思います」

   ネット通販の「メルカリ」「ヤフオク!」は、規制解除後もマスクの転売の禁止は続けるとしている。

文   カズキ| 似顔絵 池田マコト
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