「レタス461円、キャベツ298円、ハクサイ1580円と、週末のスーパーで撮影されたものですが、衝撃的な価格ですね」とキャスターの若林有子アナが伝える。沖縄、福岡、大阪、どこでも同様な値段だ。野菜が全国的に高騰している。
ネット上には「スーパーに野菜コーナーが高級食材売り場に化しているぞ!」「お野菜がお肉より高いよ――」と驚きの声が上がる。農林水産省の食品価格の動向調査(平年比)によると、軒並み値上がりで「レタス142%、キャベツ84%、ばれいしょ62%、なす44%、きゅうり40%、ねぎ29%、トマト17%、たまねぎ8%」と並ぶ。
原因は7月(2020年)の長雨と日照不足による生産量の減少だ。実際に東京の7月の天気をみると、雨が降らなかったのは19日の1日のみだった。
おととい22日(2020年8月)、東京都練馬区のスーパー「アキダイ関町本店」で客の反応を観察してみると、若い女性がきゅうりとなすをじっとながめていたが、断念した。中年女性はピーマンを手にしたが、値札を見ると、元に戻した。しかし、1分後にもう一度ピーマン売り場に帰ってきて、意を決し買うのかと思ったが、やはりやめた。別の女性はキャベツの値段を見ると、首を傾げて他の売り場に行っていった。
野菜を再生させよう、ニンジン、小松菜、大根も育つぞ
話を聞いてみると、「ほうれんそうとか、ハクサイとか、ちょっと手がでない」(30代女性)、「キャベツを買えないので、もやしを代用して野菜炒めもキャベツなしのもやし炒めにしています」(50代女性)
野菜を仕入れて30年以上の社長も「今年に関しては異常ですね。モノによっては2倍、多くの野菜が大体3割くらい高い。店側としても、これは事件です」と嘆く。
ということで、「グッとラック!」は高すぎる野菜対策として「リボベジ」を紹介した。リボベジとは「リボーンベジタブル」の略、つまり、「再生野菜」という意味のことだ。調理に使った野菜の一部を水につけて再び食べられるように育てる。いわば「我が家のキッチン菜園」だ。お馴染みの豆苗以外にもニンジン、小松菜、大根、長ネギなども使われる。リボベジを育てている人は「味が劣ることはありません。元は取れます」と話している。ただ、夏の時期は水が腐ったり、カビが生えたりすることもあるといい、夏対策はもうしばらく続きそうだ。