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山下智久は米俳優ウイル・スミスの家族が経営する海外事務所と契約したそうだ。かくしてまた1人、ジャニーズを離れていく

   さて気を取り直して、文春オンラインがスクープしたジャニーズのタレントたちのスキャンダル。

   山下智久とKAT-TUNの亀梨和也が未成年の女子高生たちと飲食していたというのだ。

   オンライン編集部は週刊文春とは別で、お互い競い合っているという。このところ紙より勢いがよく、存在感を増しているそうだ。

   だが私には、やや心配がある。ネットはPVの世界である。よりPVを稼ごうとすると、先の渡部建のような、不倫、芸能人のスキャンダルなどにどうしても偏りがちになる。

   安易とはいわないが、硬派なものが抜け落ちていかないか。それが私には気がかりである。文春オンラインは8月7日に、こう報じた。

   ――7月30日、KAT-TUNの亀梨和也(34)と山下智久(35)は港区のバー「X」で午前4時過ぎまで、共通の知人を交えて飲み会を楽しんでいた。(中略)

   7月30日午前4時30分過ぎ、亀梨との酒席を楽しんだ山下はバーを出た後、すぐにタクシーに乗り込み、都内にある高級ホテルへと入っていった。チェックインを済ませ、山下が向かったのは上層階のラグジュアリーフロア。その約1時間後の5時30分過ぎ、1台のタクシーがホテルに到着し、1人の女性が降りてきた。その女性は電話をしながらエレベーターに乗り、山下が待つラグジュアリーフロアへ向かったのだった――

   だが、バー「X」で行われた亀梨との飲み会には複数の女性が同席していたという。

   ――一見、人気アイドルらのありふれた夜遊びの一幕だが、ひとつ問題があった。参加女性の「年齢」だ。取材を進めるなかで、この飲み会に参加していた女性は3人で、うち2人が未成年の現役高校生だということが発覚したのだ。(中略)

   そして、山下が待つホテルへ出向いたのも、この17歳の女子高生モデルA子なのだ――

   この報道を受けジャニーズ事務所側は、両人に聞き取りをして、こう発表した。

   「(山下については=筆者注)一定期間芸能活動を自粛することとし、亀梨は、厳重注意の上、書面による反省を促してまいります」

   アイドルとはいえ、2人とも30代半ばの男である。今さら、女子高校生とHしてはいけませんよ、でもないだろうに。常識というものを教えてこなかった事務所の責任は大きい。

   だが、この騒動、これで終わりではないようだ。週刊女性が、山下が12月に退所すると報じたのである。

   山下は、海外志向が強く、今年6月からHuluで放映されている日欧共同制作ドラマ『THEHEAD』で俳優としても世界へ飛び出している。

   プライベートでもアメリカの俳優ウイル・スミスと親しく、彼の家族が経営する海外事務所と契約したそうである。ジャニーズ事務所との契約は12月まで。その3か月前に事務所にその意志を伝えなければいけない。

   かくして、また1人、ジャニーズを離れていくようだ。誰か1人でもいい、ジャニーズ事務所の内幕を話してくれる人間はいないのだろうか。ま、文春がやってくれるだろう。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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