安倍は麻生を呼び「自分の身に何かあったときは麻生さんにお任せしたい」と伝えた。国民には、持病を抱えてもしがみつく安倍か、麻生かの「究極の選択」しかないのか?真っ暗闇じゃござんせんか!

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菅官房長官はもう総理にでもなった気でいるようだ。早くも維新の吉村大阪知事と福岡の麻生に色目を使い始めた

   だが新潮のいうように、そのためには、世界中のお金が集まる仕組みをつくらなくてはいけない。

   「まず、相続税と贈与税がなく、金融取引に関する税金もかかりません。さらに、共同名義口座といって、赤の他人同士でも口座を共有出来る仕組みがあります。これによって財産を共有して自由にお金の出し入れをすることが出来るわけです。例えば、愛人との共同名義の口座を作れば、税金なしで誰にも知られず大金を渡すことが出来ます」(シグマ・キャピタルのチーフエコノミスト田代秀敏)

   法人税も安いし、公用語は英語だから、外資系企業が集まりやすい。

   そうした様々なハードルを乗り越えなくてはいけないのだが、菅は特区をつくってしまえば何とかなると考えているようだ。

   さらに驚くのは、菅が日本で考えている金融市場は、東京ではなく、大阪か福岡だというのである。

   7月中旬と下旬に、法務省や金融庁などの幹部による打ち合わせが行われ、菅の意を受けた和泉が、「大阪を中心とする関西圏や福岡の特区に国際金融機能や人材を誘致するための課題を検討せよ」と言い放ったというのだ。

   菅の意図はすぐわかる。大阪は日本維新の会への土産、福岡は麻生太郎の地元である。

   どうせできっこないのだから、菅のリップサービスだろう。だが、文藝春秋で「総理がポスト安倍の候補として私の名前を挙げたようですが、リップサービスですよ(笑)」と言ってはいるが、気分だけははや総理のようである。

   悪相、暗い、陰険。菅の顔を朝のテレビで毎日見ると思うと、メシがまずくなるな。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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