永田町では、安倍が8月末か9月中には辞任を発表するのではないか、という声がしきりである
この病気に一番いけないのがストレスである。自身の「桜を見る会」疑惑に対する追及、それに加えて、新型コロナウイルス拡散への対応と、ストレスが溜まる一方だったことは想像に難くない。
小中高一斉休校から始まり、アベノマスク、「GoTo」キャンペーンの失敗で、支持率も30%台を切るところまで落ち込んでいる。その上、夕食は出前の弁当を寂しくつつく孤独のグルメでは、身体だけではなく精神的にも追い詰められているのであろう。
今月(2020年8月)24日に安倍首相は、大叔父・佐藤栄作を超えて首相在任記録が歴代最長になる。
長いだけで何もレガシーのなかった不思議な政権として長く歴史に刻まれるであろう。それを機に、月末か9月中には辞任を発表するのではないか。その声がしきりである。
だが、「ようやくか」と喜んでばかりはいられない。新潮によれば、検査の前々日、安倍は私邸で麻生を呼び、そこで、「自分の身に何かあったとき、後は麻生さんにお任せしたい」と伝えたという。
冗談ではない。われわれ国民は、持病を抱えてもしがみつくかもしれない安倍か、麻生かの「究極の選択」しかないのか。真っ暗闇じゃござんせんか。