安倍は麻生を呼び「自分の身に何かあったときは麻生さんにお任せしたい」と伝えた。国民には、持病を抱えてもしがみつく安倍か、麻生かの「究極の選択」しかないのか?真っ暗闇じゃござんせんか!

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安倍が慶応病院で受けた検査「GCAP」は、潰瘍性大腸炎がステロイドでは抑えられないほどひどい炎症を起こした時におこなわれる

   だが、予想外に事態は動き出したのである。自民党、それも安倍に近い議員たちから安倍の容態を心配する声が次々に上がり、安倍自らが、側近の今井尚哉を迎えに来させ、慶応大学病院へ入って8時間近くも出てこなかった。

   文春で首相秘書官の一人がこう呟いている。

   「よくよく調べてもらわないと......。実際(安倍首相の身体が)どうなっているのか、分からない」

   官邸関係者も、安倍がこのところ「体調を崩した」「腰が痛い」といっており、「エレベーターの前で壁に手をついたこともある。新型コロナ対応で一月下旬から働きずめなので、疲労がピークに達しているようです」と語る。

   新潮でも、FLASHの内容を裏付けるような証言を、さる官邸関係者が漏らしている。

   7月6日に安倍総理は吐血はしていないが、朝から体調が悪く、「執務室で『クラクラする』と呟き、食べたものを吐いてしまった。その吐瀉物の中に鮮血が混じっていたのです」。やはり新潮で、自民党の閣僚経験者が、「総理は今回、がんの検査も受けました」と語っている。

   文春で慶応大学病院の関係者が、安倍が受けた検査について、こう話している。

   「この日、安倍首相は顆粒球吸着除去法(GCAP)を行ったようです。これは潰瘍性大腸炎がステロイドでは抑えられないほどひどい炎症を起こしているときに行うもの。GCAPの治療は、太い針を刺すので痛みも伴うし、頭痛などの副作用もある。治療後は身体がしんどく、1、2日は休む必要がある」

   その通り、安倍は翌日を休養にあてた。安倍を担当する医師団の一人を文春が直撃すると、「GCAPですか。それをやったか、やっていないかは何とも申し上げられない」と答えている。やはり、持病の悪化というのは間違いないようだ。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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