エコバッグ万引きが横行して、スーパーなどは頭を痛めているが、エコバッグ万引きの冤罪も増えているという。40代主婦のケイさんはこんな経験をした。スーパーのレジで店員から「バッグ入っているものをすべて見せてください」と言われたのだ。
「はじめは、何を言われているのかわからなかったのですが、ああ、万引きを疑われているのかと気づきました」とケイさんは話す。買い忘れたものがあり、2回目の清算だったのだ。最初のレシートを見せると、店員は恐縮しながら納得したという。
SNSでは「マイバッグに入り切れなかった商品を手に持って出ようとしたら、万引き犯に間違えられた」「100円ショップで、至近距離でアルバイトにマークされた」といった書き込みが目立つ。
キャスターの立川志らく「面倒な世の中になりましたね。買い忘れて店に戻るときは、ドキドキするんですよ」。東京郊外のスーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長は、エコバッグ万引きが急増して「店側もトラウマになってしまっているんです」と頭を抱えている。
かごにエコバッグを入れておくと疑われやすい
どんな挙動が万引き犯に間違われるのか。万引きGメン歴20年という伊東ゆうさんと「グッとラック!」がスーパーの店内をウォッチした。「ほら、あの人、かごの裏側にエコバッグを同じ片手に持っていますよね。しかもバッグのクチが開いています。あれでは、かごに入れるふりをして、バッグのほうに入れるんじゃないかと見られてしまいます」
また、かごにエコバッグを入れておくのも誤解されやすい。「かごの中でバッグに商品を入れるように見えます。かごとバッグは同じ手で持たず、チャック付きやひも付きのバッグがおすすめです。バッグは会計が済むまで別にしまっておくのがいいでしょうね」と伊東さんはアドバイスした。
「全国万引犯罪防止機構」という団体もあって、キャスターの若林有子アナが「店内ではかごを使用。エコバッグは店内では折りたたむ、などの提案しています」と伝えた。志らくは「折りたためないバッグだってあるよね。エコバッグを入れるバッグを持てということ?」と突っ込んでいた。
みんな面倒臭くなって、いずれ有料でもレジ袋でいいやという客が多くなるのではないかな。