新型コロナ感染の拡大で、電車内の飲食まで目に敵にされだした。SNSでは「こんなご時世に、マスクなしで電車内でパン食べる女性、ヤバい」「前に立ってるおじさん、マスクなしでお茶飲むのやめて」というような投稿が増えているという。マスクを着けたままでは、パンも食べられないだろうしお茶も飲めないが、要するに、電車で食べたり飲んだりをやめろということらしい。
電車内でこんな経験をした人もいる。「マスクずらしてお茶飲み始めたら、向かいに座った男性が舌打ちして、降りるまでにらまれ続けました。降りるときも、チッ、チッ、チッとやられました」
専門家「色々触った手で食べると自分が感染しますよ」
「グッとラック!」は「電車内の飲食、あなたはどう思いますか」と問いかけたが、キャスターの立川志らくは「この時季だから、水分補給はしないとねえ、それをいちいち......」
感染症が専門の東邦大の小林寅喆教授に聞くと、「電車の中のいろいろなところを触った手で食べるので、(人にうつすというより)自分が感染するリスクが高いでしょうね」
中島健太(画家)「食べてほしくないというのはわかりますけど、水分補給はやっていかないと、本当に死んじゃうから」
志らくは「そっと飲むとかはありますけどね。ねえ、山岸さん」とリモート出演の弁護士の山岸久朗に振ったのだが、いきなり「予定調和」でないことが起きた。山岸は「いやいや、(水分補給も)一切ダメじゃないですか。マナーの問題ですから」と、流れをひっくり返したのだ。スタジオ中が「エエッ!」
慌てた志らくは「いや、いや、暑くて熱中症になりそうになったら......」と話をつなげようとするが、山岸は「熱中症になりそうったって、電車って1時間も乗らないじゃないですか。降りた時に駅で飲んだらいいじゃないですか」と譲らない。
志らく「(電車にでも)体調が悪い人が倒れてしまうとかあるでしょう。いまテレビ見ている人からは、『あの弁護士、なに言ってんだ?』と思われていますよ」
すると、山岸は分が悪いと気づいたのか、「ああ、そうですか。わかりました」と持論をたちまちひっこめた。志らくは「何だい! 弁護士のくせにずいぶん早いな」
この話題、スタジオと山岸のギクシャクで、図らずも、電車内での飲食を嫌う人が少なくないことを浮き彫りにした。もっとも、山岸は新幹線では大阪・東京の間にワインを1本飲んでしまうのだそうだ。