「MIU404」ガマさん小日向文世の圧巻の演技に「胸アツ」と号泣の嵐!「UDIラボ」登場に「アンナチュラル」との壮大な仕掛けがありそう!と歓喜の声も

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   綾野剛と星野源がW主演するTBS系刑事ドラマ「MIU404」(ミュウ・ヨンマルヨン)の第8話が14日(2020年8月)に放送された。

   同じ脚本家による作品で、カルト的人気を誇った犯罪ドラマ「アンナチュラル」の舞台となった研究所を登場し、ネット上では「胸アツの回!」「豪華すぎて感動」「テンション上がりまくり」と興奮の渦に包まれた。

  • 伊吹に淡々と語るガマさん(TBSの「MIU404」の番組ホームページより)
    伊吹に淡々と語るガマさん(TBSの「MIU404」の番組ホームページより)
  • 伊吹に淡々と語るガマさん(TBSの「MIU404」の番組ホームページより)

「ガマさんは、お前にできることは何もなかったと伊吹を前に進めた」

   物語は、山中で変死体が見つかり伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)は現場へ急行する。遺体の創傷と残された文字から未解決連続殺人の可能性が浮上。伊吹と志摩は、捜査一課の刈谷(酒向芳)とともに司法解剖のため「UDIラボ」を訪れる。事件の捜査資料を盗み見た伊吹は、複数の前科があった被害男性の最初の事件を担当した刑事が恩師の蒲郡(小日向文世)だったことを知り、蒲郡に会いに行く。そして事件の衝撃的な事実を知るのだった...という展開だ。

   「アンナチュラル」(2018年)は、本作と同じく野木亜紀子さんが脚本を担当した、石原さとみが主人公の「不自然死究明研究所」(=通称UDIラボ)を舞台にした法医学ミステリードラマだ。「MIU404」はこれまでも「アンナチュラル」とのコラボレーションが話題となっているが、今回は「UDIラボ」そのものが登場。神倉保夫(松重豊)と坂本誠(飯尾和樹)が出演、中堂系(井浦新)まで電話の声が聞こえてくるという豪華なコラボとなった。

   ネット上は「これで『UDIラボ』も絡んでくるとなると、『アンナチュラル』全話をも含めて作られた壮大な仕掛けがあるのでは」と驚きの声が上がった。また、蒲郡(小日向文世)が犯人だったという意外な展開に「号泣した」という人も多かった。

   「ちょうどAmazon primeでアンナチュラルがあったから一気見した後のこの話。UDIメンバー登場にニヤリ。しかも松重さんが出るなんて!中堂さんが元気そうで良かった。みんな前を向いて仕事をしているのだな、と。そして今回はイブキの回。ガマさんは、お前にできることは何もなかったと言うことで、イブキを前に進ませようとしたのだと思う。何度も許してきたのに、自分は許せなかった。そして罪を犯した自分を許してほしくなかった。それが刑事だった自分の戒めであり、プライド。イブキだったら、どんなガマさんでも許してしまう。そして許してしまうことがイブキの刑事道を歪ませてしまう。だから、突き放したと思います。捕まってようやくガマさんは奥さんの笑顔を思い出せたのでしょう。そして、そんなガマさんに感謝しながらイブキは前に進む」

「一瞬ごとに変わるガマさんの形相、ギャーと声をあげてしまった」

   「涙なしでは見られない回だった。小日向さんが出てきた時点で、こんなチョイ役で終わらないだろうなとは思っていたけど、まさか犯人になってしまうなんて。刑事である前に1人の人間。抑えきれない復讐心もあると思ってしまった」

   「今回はとにかく小日向さん!もう一瞬ごとに別人の形相で、奥さんとの日常、伊吹と対峙している時、他の刑事と対峙している時、犯人との風呂場、志摩と会話する場面。まるで違う顔でゾクゾクした。怖かった。あのひき逃げの場面の傘の演出も、ガマさんと共に視聴者の感情を逆撫でるに値したし、観ていてギャーと声をあげてしまった」

   「伊吹の部屋で志摩が事件の話をしているシーン。ガマさんが事件の真相を語っているシーン。最後の屋上のシーン。伊吹の表情や声のトーンがどんどん変わっていく綾野剛さんの演技は本当にすごいと思いました。そして、事件の真相を外で聞いていた志摩の表情もまたすごく良かったです。伊吹がガマさんに、どこで止められた?いつなら止められた?どうすればよかった?と言ったシーン。なんかすごく悲しくなって涙が止まりませんでした」

   「この回からの『実はこんな恩師がいて』話でなくて、外国人労働者の回でサラッと2人のシーン作っているのがいいのよ。この伏線で感情移入がまた違う。1話完結の話を融合させながら、各話のストーリーで、会話や細かい比喩まで凝ってキャラ立ちさせているので、時間を共有してきた人たちが関係してくる縦軸話のときのスケールがデカイ。脚本家すげぇな...って思う」

「頭の中で米津玄師の『夢ならばどれほど』という歌が流れてしまう」

   「アンナチュラル」との関係も脚本に練り込まれているのでは、という意見も多かった。

   「アンナチュラル陣の登場や『福岡うどん』で楽しんだ前半とは一転、突き落とされるような結末...中堂さんの結果によって暴かれたガマさんの怒り。確保時、子供のように泣いてしまう伊吹刑事。ガマさんに手錠がかけられた時に『夢ならばどれほどよかったでしょう』と米津玄師さんのLemonが脳内にかかり、最後志摩刑事の『相棒』と言い、手を掴むシーンなど、周りにひかれるくらい号泣してしまいました。姿も表さないのに色々と印象を残した中堂さん。ある意味今回、裏の主役ですよ。Amazon primeでアンナチュラルが配信されているので、一気観しよう」

   「やはり野木脚本は凄い。これは...まんまとやられた、いろんな意味で。ムーミン坂本さん登場でまたサービスコラボを楽しめるのだろうなと思った。そこへ告知なしで所長まで!のみならず中堂さん(声)まで!と高揚させられた気持ちが、見終えた後こんなにもつらく悲しく痛く苦しい思いで一杯になっているなんて。頭の中で『夢ならばどれほど...』という歌が流れてしまう。エプロン姿の九重くんと、中堂さんの電話声に気持ちを逃がそうと今必死」

   「このドラマは、考えるきっかけを常に投げ掛けている。人は見たい方向から物事を見る。信じたいものを信じる。警察も、犯罪者も、傍観者も同じ。善と悪は表裏一体。その微妙で繊細な表裏の揺らぎを蒲郡という一人の人間として演じた小日向さんの力量は、ただただ圧巻。想像の斜め上を行くどころか、バッサリと脳天を直撃されました。野木さん、恐るべし。志摩はもう迷わない。相棒の伊吹を守るために、何の躊躇もしない。今の伊吹に、今の志摩が隣にいる幸運。手を握り合った2人は、2人史上最強のバディ」(テレビウォッチ編集部)

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