「24時間テレビ」についてのコラムの中で、谷村新司さんのことに触れています。皆さんは、谷村さんにどういう感じをお持ちでしょうか。
シンガーソングライター、アリスのリーダー、大学教授他。どれを取っても素晴らしい活動をされている方なのです。
振り返れば、谷村さんとの出会いは、「24時間テレビ」でテーマ曲「サライ」を作ってくれたときでした。それは、番組放映時間内に作詞作曲をするというチャレンジだったのです。視聴者から寄せられたたくさんの愛のメッセージから谷村さんが作詞としてまとめ、加山雄三さんが作曲したのが名曲「サライ」です。
「YouTube」でのトークゲストに谷村新司さん
「昴」「群青」「陽はまた昇る」「いい日旅立ち」「冬の稲妻」「チャンピオン」など、谷村さんが手がけたヒット曲を挙げればきりがありません。活動は国内にとどまらず、1980年代の終わり、ロンドン交響楽団、国立パリ・オペラ座交響楽団、1990年にはウィーン交響楽団プロジェクトとも共演しました。
谷村さんが、仕事のハードスケジュールから、少し体をこわして入院して、自分の仕事のやり方を見直そうとしていたとき、中国の上海音楽学院で教授をやりませんかという話が来て、2004年に就任しました。それが非常に楽しかったと話しておられ、音楽は本当に心で楽しむものだということを、実践されたそうです。
それと、「谷村新司ライブ&トークキャラバン ココロの学校」という地方をまわる活動を展開して、音楽の在り方を子供たちに教えています。ピアノとギター1本でやる「移動学校」です。
70歳を超す今も、全く声量に変化がなく素晴らしい歌声を聞かせてくれる谷村新司さん。プロデューサーとして、夫を支える谷村孝子さんの影響も大きいでしょう。
私が、日本テレビを退任してから携わった、絵本をプレセントするプロジェクトにも参加していただき、「YouTube」でさまざまなことを話していただきました。この絵本をプレゼントするプロジェクトとは、簡単にいうと出産祝いとして1万円をいただくと、絵本を4~5冊選んでメッセージをつけて、綺麗なパッケージで送ってくれるというものです。いわば1万円の出産祝いの代行サービスのようなものです。谷村さんはこのプロジェクトに賛同されて、「You Tube」に出演してくれたのです。
「良いことを、やってますね」という言葉から始まって、上海音楽学院での話や、「ココロの学校」の話、若いときも今も本を一人で読むことも多いことなどを話していただきました。大変心にしみる言葉が多かったです。