したたかな母と娘、工藤静香とCocomi。娘にはラブラブの彼氏がいたが、「なかったことにしてほしい」とふられてしまった。世界的なスターを目指すのに恋人は邪魔というわけか

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   今週発売されたのはAERA一誌だけ。それ以外は沈黙の夏である。先週紹介しきれなかった記事の中から、いくつかピックアップしてみたい。

   まずは現代の記事から。去年(2019年)10月の大型台風のために、東京でも大きな被害が出たが、特に大きかったのは、住みたい街上位の武蔵小杉のタワーマンションだった。

   浸水被害が大きく、停電や断水が続き、「47階建ての『パークシティ武蔵小杉』の場合は、被災してから現在に至るまで成約件数は『ゼロ』だという」(現代)

   おかげで、住みたい街ランキングも急激に下落しているそうだ。それに拍車をかけてしまったのが、新型コロナウイルスだという。

   高級タワマン「パークシティ武蔵小杉ステーションフォレストタワー」に住む60代の女性がこう語っている。

   「タワマンでコロナ感染者が出たら、一瞬でクラスターが発生すると思いますよ。タワマンの暮らしは、新しい生活様式とは真逆で、『3密』を感じる機会が多いのです。ウチは、低層・高層階用にそれぞれエレベーターがありますが、どれも狭く、5人も入れば、肩が触れ合って『密』になってしまいます」

   タワマンは防犯や防災は重視されてきたが、換気はあまり重視されてこなかった。そのため、通路の換気が悪く、敷かれた絨毯などもまめに洗うのは難しくて衛生面で課題があるという。  その上、テレワークで在宅が増えたため、昼間、隣の部屋の声や音が聞こえて、苦情が出ているという。これは、全体的な荷重を軽くするため、「乾式壁」というのが使われているから、防音性に難があるというのである。

   憧れのタワマンが、厄介者のタワマンになってしまっているようだ。これから購入を考えている人は一考したほうがよさそうだ。

  • 「40代最後の夏」の水着写真を公開した工藤静香(2019年8月27日の本人のインスタグラム)
    「40代最後の夏」の水着写真を公開した工藤静香(2019年8月27日の本人のインスタグラム)
  • 「40代最後の夏」の水着写真を公開した工藤静香(2019年8月27日の本人のインスタグラム)

岡田晴恵教授の占い師のような数々の発言、視聴者に不安を植え付けるのはいかがなものか

   以前からバッシングを受けている岡田晴恵白?大学教授だが、現代、文春、新潮がそろって岡田批判である。

   現代(8/8・15号)によれば、5月19日のモーニングショーで彼女はこう発言したという。

   「コロナウイルスは高温多湿と紫外線が大嫌いですから、(暑くなってくれば=筆者注)下火になってくると思う」

   ひところ週刊誌が、こういう説を流していた。山形大学医学部付属病院検査部・感染制御部の森兼啓太部長が、コロナは屋外ではなく、飲食店や家庭内で感染が広がっているので、湿度が上がっても下火になることはない。紫外線でコロナが不活性化するという研究はあるが、そのレベルの紫外線を浴びれば、人間には大きな害となってしまうと批判している。

   岡田は以前、「アビガンが効くようなので医療従事者に持たせろ」と、安倍首相のようなことをいっていたが、結局有効性は確認できず、承認されなかった。

   新潮(8/13・20号)では、やはり羽鳥の番組で7月13日、「医療現場も、あと2週間したら大混乱になる可能性もありますよ」と発言したが、2週間後、「病床数の逼迫や医療関係者の負担は指摘されても、それを『大混乱』とまでは言えるのか」(厚生労働省担当記者)

   たしかに、感染者は増え続け、小池百合子都知事は緊急事態宣言を今にも出したいと金切り声を上げているが、感染症の専門家というからには、占い師のようなことをいって、視聴者により一層の不安を植え付けるのは、いかがなものかとは思う。

   文春(8/13・20号)でも、1998年頃、宮沢孝幸東大大学院農学生命科学研究科助手(=当時、現京都大学准教授)が、エイズのメカニズムを研究し、HIV-1の中にあるNefというたんぱく質がリンパ球を殺すという先行研究があったので、再現しようと試みたがうまくいかなかったと話している。

   だが、感染研にいた岡田が、ネズミによる再現実験を次々に成功させていると聞いたので問い合わせしたが、何の反応もなかったという。別のエイズ研究者は、今ではあの学説は学術的に認められておらず、「あの実験を成功できたのは世界中で岡田さんただ一人」だと話す。

   まるでSTAP細胞騒動を起こした小保方晴子を彷彿とさせるではないか。このところ、モーニングショーのコメンテーター、玉川徹も自身の発言で謝罪するケースが増えているようだ。

   視聴率を落とさないために、ファクトに基づかない、ややオーバー気味な発言が批判を受けているのではないか。ワイドショーといえども、ジャーナリズムの一端を担っているという自覚が問われていると思う。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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