長野で車のナンバーを折り曲げる蛮行が20件超 悪質な愉快犯か、コロナへのいら立ちか

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   長野県中野市で8月11日(2020年)、住宅街の自動車のナンバープレートが折り曲げられる被害が20件以上相次いだ。中央部分から上にめくり上げてナンバーを見えなくしたり、ナンバープレートを止める留め金の片方を外し、中央から左右に半分に折り曲げたりと、悪質な犯行だ。警察によると、被害は約2キロ圏内で発生している。

   被害に遭った男性は「大切に乗っている車。いたずらされてショックです」と嘆く。別の男性も「納車して10日しかたっていない新車。犯人の気持ちが知りたいし、顔が見たい」と怒りを隠さない。被害者の中には、サイドミラーやワイパーまで壊されていた人もいた。

サイドミラーやワイパーまで壊された人も

   社会学者の古市憲寿「ひどいですね。コロナのせいなのですかね。気持ちが塞いでいる人がいるのかもしれません」

   新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科の碓井真史教授によると、「ナンバープレートはその車の象徴。持ち主に心理的な大きなダメージを与えるのが目的」とみる。元警視庁刑事の吉川祐二氏は「悪質ないたずらの愉快犯ではないか、エリア拡大などエスカレートする可能性もある」とした。

   司会の小倉智昭「ナンバーを盗む犯行は盗難車に付け替えるという目的があるが、今回は目的がわからないが、いたずらとしては度が過ぎている。ギザギザの付いた硬貨で車体に傷をつける人と同じような心理かも」

   山田秀雄弁護士は「器物損壊で3年以下の懲役か30万円以下の罰金に相当する。犯人は捕まっていないが、20件は多い。罪責は重い。愉快犯というよりは、コロナへのいら立ちなどが、こういう犯罪を生んでいるのかもしれないと思った」と話した。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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