立正大淞南高(島根県松江市)で起きたサッカー部員らの新型コロナウイルス大規模クラスターで、北村直樹校長は11日(2020年8月)午前0時過ぎに異例の謝罪会見を開いた。クラスターが起きたのはサッカー部専用の寮だが、今時点ではすでに自宅から通う野球部員などにも広がり、感染者は96人に上った。また、サッカー部は7月23日から今月(8月)7日の間に大阪府と鳥取、香川県で遠征試合を行ったと言い、さらなる感染拡大の不安が広がっている。
不幸にして感染、後付けの理屈だけで責められるのか?
サッカー部では6日から8日までのわずか3日間で合計30人が発熱や頭痛、味覚障害などの症状を訴えていた。学校側は報告遅れについて「翌日には熱が下がることもあり、様子を見ようということになった。熱中症を疑ってしまった」と説明する。
しかし丸山達也知事は「寮で生活しているということは、学校は保護者代わりでもあります。例え新型コロナではなくインフルエンザだとしても、健康確認という観点で、感染が広がっているのではと疑うことができなかったのか」と学校側の対応に不満をにじませた。
司会の小倉智昭「全国大会の常連校の場合は全国から生徒が集まりますから、寮は必要なんです。こうなることは分かっていたんです。それを県知事があんな風に学校を責めてはいけないと思うけどね。仕方がないでしょ」
伊藤利尋アナ「夜中に校長が会見をして、あそこまで頭を下げるべきことなのかというのも議論のあるところです」
山田秀雄(弁護士)「強豪校で一生懸命やっている中、不幸にして感染してしまったということは責められない。感染対策が完璧だったかと言われれば、それは発熱の段階でやめるのが1番よかったかも知れない。でも、それは後付けの理屈です。私は、『残念だった』という表現はあっても良かったと思うが、謝罪する必要性については疑問を持っています」