樹木希林が遺した蔵書がとても味わい深い。彼女の人柄が少しわかった気がする
新潮に「樹木希林が遺した蔵書100冊」という特集がある。樹木は、本は100冊と決めていて、それを超えると、1冊を人に上げてしまったという。だから常に蔵書は100冊。
私も、他人の家の応接間に通されると、最初に本棚を見る。それを見れば、その家の主が、どんな考えを持ち、どんなことに興味を持っているかが分かる。本は人なりである。
では、樹木はどうか。亭主だった内田裕也の本が何冊かあるのは分かる。深沢七郎が『楢山節考』を含めて4冊。長嶋茂雄の『人生の知恵袋』か。石川あきの『昔のきものに教えられたこと』、鶴見和子の『きもの自在』。着物姿が多かったからな。
意外なのが、津野海太郎が何冊かある。『したくないことはしない』『悲劇の批判』か。
詩集もある。『金子光晴 草野心平』、長田弘『詩集 われら新鮮な旅人』、『追悼 草野心平「歴程」No,369』。
興味深いのは、樋田慶子の『つまらぬ男と結婚するより一流の男の妾におなり』と、『愛のヨガ』かな。長谷川四郎作品集が1、2、3巻か。なんとなく樹木希林という人間が、少しわかったような気がする。
最後にフライデーから。ジャニーズ事務所からの退所者が止まらないが、フライデーによると、次は山下智久、それに「KinKiKids」の堂本剛だそうだ。
だが事務所の台所は、「嵐」が今年いっぱいで活動休止するのでかなり苦しいようだ。そこで、「嵐」はそのまま休止させておけば、ファンからの年会費だけでも100億円以上の収入になるという皮算用だという。
それにジュリー社長は、芸能だけで稼ぐのは難しいと、大手不動産と手を組んで、都内の優良物件を探しているそうだ。
芸能事務所から不動産屋へと転業か。ま、それもいいかもしれない。SMAPや「嵐」のようなビッグアイドルは、そうそう生まれるものじゃないからな。(文中敬称略)