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菊池桃子の夫で、評判が悪い経済産業局長が次官に一番近いポストに。また官邸のゴリ押しか。黒川の二の舞もありうる

   菊池桃子が結婚した亭主も評判が悪い。新原浩朗経済産業局長のことである。元々、自分の世界に入り込み、自分だけしか理解できない「新原ワールド」をつくり上げる人間として知られてきたと文春が報じている。

   そんな新原を官邸は使い、意向を最も体現してくれる人間として、重用してきたという。だが、今井尚哉と同期の嶋田隆事務次官(当時)は、「新原を後任に頼む」といわれたが、「それは聞けない。新原が次官では、経産省が崩壊してしまう」と答え、「独走」する新原を組織の長にはできないと拒否したそうだ。

   だが、7月14日に発表された人事は、次期事務次官間違いなしといわれた人間が退官に追い込まれ、経産省の宝といわれた人間も同様だった。そして、今年3月で退官予定だったはずの新原が、次官に一番近いポストを与えられたのだった。

   何やら、黒川弘務東京高検検事長の処遇を思わせるではないか。財務省や外務省を脇に追いやり、経産省閥をつくり上げた官邸が、またゴリ押ししたのだろう。だが、官邸は、足許から崩れ始めてきている。黒川の二の舞もあり得る。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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