上皇は東日本大震災の時、すぐに被災者に会いに行かれたが、コロナの今、天皇はステイホームでよいのか、と新潮はいうが、いいじゃないか
新潮は巻頭で「天皇の沈黙」という特集を組んでいる。要は、上皇は、東日本大震災の時、すぐに行動を起こし、被災者に会いに行かれたが、今回のコロナで、天皇は何もしないではないかというのである。
高齢の英国のエリザベス女王も、感染の拡大を受けてウインザー城に避難していたが、4月5日にはテレビで演説し、英国民の3分の1以上が視聴した。なのに、天皇はというのである。
新潮によれば、宮内庁侍従の記者レクで、ベテラン記者からこんな質問が出たそうだ。
「コロナや豪雨災害でのご進講を重ねても、活動なさらないと象徴性は発揮できないのではないか」「現在の動けない状況は、象徴たりえないと思います。重大な岐路にあるのでは」
私は、天皇皇后が「ステイホーム」という生活スタイルを実際にやっているのだから、それで十分だと思うのだが、新潮はそれではお気に召さないらしい。ZOOMを使えばいいという声もあるようだが、天皇にまでテレワークをさせることはあるまい。(文中敬称略)