レバノンの首都ベイルートの港湾地区で4日(2020年8月)午後6時ごろ(日本時間5日午前0時ごろ)に起きた大爆発は死者135人、けが人約5000人に達した。ベイルートの知事によると「被害は首都の半分に及び、30万人が家を失った」という。レバノン政府は2週間の非常事態を宣言した。「スッキリ」はベイルート在住の日本人2人に話を聞いた。
爆発した倉庫から800メートルにある日本料理店のオーナー、荒井弥輝さんは「雷かと思ったら3から5秒してでっかい爆風がバーンと来て、全部が吹っ飛んだ」と話した。
入港料払えず差し押さえられたロシア船の火薬物
現場から4キロ離れたショッピングモールの地下にいたジャーナリストの重信メイさんは「普通ではない、爆発物でもないようなにおいがしていた。車で15分の自宅に帰るのに2時間かかり、(瓦礫と被害者で)戦場で運転する感じでした」「新型コロナで6日からのロックダウンを前に外出した人が多く、被害が広がった」という。
なぜ2750トンもの火薬原料・硝酸アンモニウムが倉庫に放置されていたのか。モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)が解説した欧米メディアの情報によると、6年前に入港料を払えずに差し押さえられたロシア船から倉庫に移したもの。「ずっと危険と指摘されていたが、政府が不安定で機能不全だった可能性があります」という。
司会の加藤浩次「6年間、爆発しなかったのが不思議なぐらいですね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト