「殺してー!」と部員を噛む、殴る、火傷させる、爪楊枝を頭に刺す...日大はラグビーの元暴力コーチをなぜ刑事告訴しないのか!

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   日本大学ラグビー部で、40代のヘッドコーチが未成年の部員に飲酒を強要したり、頭に多数の爪楊枝を刺したりするなどの暴力行為を繰り返していたことが明らかになった。ヘッドコーチはすでに辞任しているが、部員の肩や耳を噛む、腹を蹴る、バーベキューで使うへらを部員に押し付けて火傷をさせるなど、さまざまな暴行が行われていた。

   2018年にアメフト部の悪質タックル問題を機に、学生ファーストの部活運営に立ち返ったはずの日本大学だっただけに、ショックは大きい。

   ヘッドコーチは2016年にコーチに就任、翌17年からヘッドコーチに昇格した。問題行為が明らかになったのは部員たちの告発がきっかけだった。スポーツライターの小林信也氏によると「当時、2部リーグに低迷していた日大ラグビー部は、このコーチが就任してから強くなり、大学選手権で準々決勝まで進出するまでになった」と言う。

部の責任者である監督から説明や謝罪がない

   同コーチは出場メンバーの決定権を持っているため、誰も暴行に文句を言えずにいた。部員たちは今年2月28日に元ヘッドコーチの問題行為をまとめた報告書を部内の問題に対処する「インテグリティチーム」に提出。副部長が聞き取り調査を行った結果、報告書の事実が認められたが、解任前に同ヘッドコーチは「親の体調が悪いから」と、自ら辞任を申し出て認められた。しかし、ヘッドコーチ本人や部の責任者である監督からも説明や謝罪はなく、学生たちからは隠蔽ではないかとの声も上がっている。

   告発状によると、去年の4~5月に寮内での飲酒強要があり、5月にはラインで「殺してー」などの脅迫を行い、8月の夏合宿時には酔って殴り、バーベキューのへらを押し付けて部員を火傷させている。11月には焼き肉店で爪楊枝を7本部員の頭部に刺していた。元部員によると「本人は暴行と思っていない。相撲でいう『かわいがり』という感じだった」という。一部の部員たちには「サイコパス」と呼ばれていたという。

   司会の小倉智昭「僕の周囲にも日大出身者は多数いるが、なんでまた日大なんだと肩身の狭い思いをしている。悲しい事件」

   社会学者の古市憲寿「刑事事件になってもおかしくない話なのに、辞任にして処分をしていない日大にも問題がある」

   教育評論家の尾木直樹「本来ならオリンピックがあった年で、スポーツマンシップを育てるいい機会なのに、学校文化は遅れている。処分していないというのは大問題だと思う」

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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