注文してないのに、中国から謎の種が!トマト、玉ねぎ、ルッコラ...、通販サイトの☆印高評価狙いか?「絶対に植えないで!」と植物検疫所

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   注文した覚えのない謎の種が中国から送り付けられる事案が、先月末(2020年7月)以降、全国各地で相次いでいる。「モーニングショー」が種を受け取った11人に取材すると、背景には通販サイトで高評価をもらいたい出品業者の不正操作があることが分かってきた。

   謎の種を受け取った東京都内の女性は先月30日、郵便受けに「中国郵政」と書かれた白い封筒を見つけた。商品名は「ring」と書かれており、女性の住所と自宅の固定電話が明記されていた。封筒に貼られた伝票は、「中国郵政」の字体が正規のものとは異なっていた。さらに、偽造伝票をはがすと下には別の伝票が貼ってあり、差出地はベトナム、あて先は女性宅となっていた。

   中に入っていた茶色の小さな種は何なのか、野口種苗研究所の野口所長によるとシソの種とみられるという。女性は「不気味ですね。どうしたらいいかわからない」と話していた。

ニセ評価でも配送完了しないと投稿できない「不正の抜け道」

   「モーニングショー」が種を受け取った全国各地の11人に種の写真を送ってもらい調べたところ、トマト、レタス、玉ねぎ、ルッコラなど種類はバラバラだった。横浜植物防疫所の担当者は「絶対に植えないでいただきたい。未検査で輸入された植物の場合、有害な動植物が付着している可能性がある」と呼びかけている。

   同様の事案はアメリカでも相次いでおり、アメリカ政府は「通販サイトの評価を不正に操作するために行われたもので、各州政府などと協力して捜査を行っている」としている。確かに、「モーニングショー」の調査でも、11人中7人が、同じ大手通販サイトを通じて中国から商品を受け取っていた。

   通販サイトの評価の不正評価と種はどうつながるのか。

   ネット通販に詳しい物販総合研究所の船原徹雄氏の説明では、まず、出品者がサイト上の商品の評価をよくする目的で不正業者に偽の評価を依頼。すると、業者は架空の客を作って高評価を投稿する。これまでは商品が未配送でも評価の投稿が可能だったが、不正対策として、実在する住所に配送が完了しないと評価できない仕組みになったという。そこで、不正業者は勝手に実在する住所に低価格の種を送り付け、配送が完了した後に偽の高評価を投稿する、という抜け道が確立されたのだという。

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「普通に中国郵政で送ってもいいと思いますが、なぜ偽造しているのでしょうか。わからないことばかりです」

   司会の羽鳥慎一「まわりくどいことをしてまでも、評価がほしいということです。受け取った人は植物防疫所に相談してください」

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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