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「MIU404」志摩の「相棒殺し」の真実に賛否激論!「志摩の胸のつかえがおりて救われた」「号泣した」「垂れ幕で幕引きはご都合主義すぎる」

   綾野剛と星野源ダブル主演のTBS系刑事ドラマ「MIU404」(ミュウ・ヨンマルヨン第6話が7月31日に放送され、志摩一未(星野源)の捜査1課時代の相棒で、不審死を遂げた香坂義孝(村上虹郎)の死の真実が明らかになった。

   他殺でも自殺でもなく、事故死だったといい結果に、ネットでは「志摩の胸のつかえがおりて救われた」「号泣した」という声とともに、「垂れ幕の幕引きはない。ご都合主義だ」という批判の声も起こった。

  • 現場のビルの屋上で対決する2人(TBSの番組ホームページより)
    現場のビルの屋上で対決する2人(TBSの番組ホームページより)
  • 現場のビルの屋上で対決する2人(TBSの番組ホームページより)

「綾野剛の軽さが芸術的にすごい。浮薄に見せても中身は熱い」

   物語は、「志摩は相棒殺し」とのうわさ話を聞いた伊吹藍(綾野剛)は志摩から真相を聞き出そうとするが、志摩は一向に話そうとしない。そこで伊吹は九重世人(岡田健史)から志摩のかつての相棒・香坂が不審な死を遂げていたことを聞き出す。伊吹は九重を引き連れ、香坂の死の真相や同じ頃に起きた連続毒殺事件についても調べ始めるが......。

   ネット上では、俳優たちの熱演やセリフの練りぬかれた深さを称賛する声であふれた。

   「綾野剛さん、星野源さん、橋本じゅんさん、みんなとっても素敵です。今回、志摩さんの胸の重いつかえが軽くなってよかった。あなたの相棒は昔も素敵なヤツだったのですね。泣いてしまいました。次回もハラハラドキドキな展開になりそうで、楽しみで仕方ないです」

   「香坂が事故死だったことは、解剖所見や現場の状況から志摩もわかっていたはず。それなのに敢えて相棒殺しの汚名を背負い続けたのは、あの夜自分が香坂に会いに行かなかったことを、ずっと悔やんでいたから。その悔恨を引きずっているから、弁明も言い訳もしてこなかったのでしょう。伊吹「藍」って凝った名前ですね。「あい」は「愛」にも「会」にも「哀」にも通じます。今回の話では「愛」という意味に使われているのかなと思いました。綾野さん、浮薄に見せてでも中身は熱い「伊吹藍」を巧みに演じていますよね。流石です」

   「志摩に伊吹は「安心しろ。俺の生命線は長い」と言った。やっぱり青は藍より出でて藍より青かった。あれは天性のものなのか?いやいや、それはそれで、揉まれて、揉まれて出た色なのだろうなあと思った。台詞の面白さは今期一番だ」

   「綾野剛の軽さが芸術的にすごい。最後までシリアス感を一切出さず、ドラマ全体の空気を良い意味で支配している。そして、黒川智花の切なさ。単なる同居人としてではなく、今後の展開との関わり、それも何か悲痛な運命を推測させる存在感が際立ってきた。生来の美しさを隠して、ふつう感を出しているところも面白い。さらに、村上虹郎の切なさ。とても相棒と呼べるレベルではないダメッぷりと、どうしようもない哀愁がよく出ていた」

「志摩は好きなスコッチを飲める日が来るのだろうか」

   「志摩は何度も、何度も、「お前のしたことは許されないが、そうさせたのは俺だ」と香坂に声をかける自分を想像した。実際にかけた言葉は「進退は自分で決めろ」だった。自分の正義に従って香坂を見放した。1話で志摩は伊吹に「自分のことを正義だと思っている奴は一番嫌いだ」と言っている。これは香坂ではなく、自分のことを指している。だから他人も信用していないが、自分も信用していないのだ。志摩はあれからウイスキーが飲めない。6年前の真相が分かっても尚、飲めないだろうな。志摩は自分を信じることが出来るのか。伊吹と好きなスコッチを飲める日が来るのだろうか...いや最終回には絶対に飲んでるさ」

   「村上虹郎さん、熱演でした。志を高く持ち、夢だった刑事になった香坂。「刑事は正義」きっと彼の信条だったのでしょう。正義とは正しい事。悪い奴を捕まえるのは正義。でもその正義が暴走して証拠を捏造するという事態になればもはや正義ではない。絶望の中、刑事を辞めようと決意した日、約束の場所に来ない志摩を待ちながら何を思っていたのか。香坂は犯罪を目撃した瞬間、通報し自らも現場に駆けつけようとした。最後まで刑事として生きた彼に少しは救いがあったのではないかと思った」

あの横断幕は「現場百回」の刑事の鉄則を象徴する「新たな証拠」

   一方、最後の「垂れ幕」の終わり方には賛否両論が。

   「自殺じゃなかったのだから良かったジャン志摩、という話じゃないと思う。あの辞職届書いている時、屋上の酒盛りに誘われた時、スイッチを押してやれなかった自分を悔いているのだ。パチンコ玉を決して落とさない伊吹や、スイッチという伏線がこのドラマの肝なのだ。最初から裸の伊吹こそが、志摩を慰め、抱擁してやれるんじゃなかろうかと。そんな渡り合いが見たかった」

   「あの横断幕は、チャチかったかもしれませんが、「現場百回」の刑事の鉄則を象徴する「新たな証拠」としては効果的だったんじゃないでしょうかね」

   「オチはなんとかならなかったのだろうか。通話記録を取れば、最後に110番したのは分かるだろうに、なぜ当時それが分からなかったのか」

   「当時はまったく探さなかったけど、引っ越しするから横断幕かかげて何年も前に通報してくれた人を探していましたと。通報してくれたことがわかっていたなら、普通なら当時警察に問い合わせてお礼を言うだろう。どういうご都合主義の脚本なんだか」(テレビウォッッチ編集部)