山口百恵61歳、三浦友和68歳「喧嘩したことがない夫婦40年」が新婚時代に話していたある事
いまだに「山口百恵の亭主」といわれる三浦友和が、百恵との40年にわたる結婚生活を週刊新潮に語っている。その中で、長男の祐太朗が生まれるまでに4年あったので、その経験から、周囲は「子どもはまだ?」みたいな言葉を口にしてはいけないといっている。
<「それぞれの家庭にはそれぞれの夫婦の在り方がある。僕たちの場合、子供を授からない間には『ずっと夫婦二人の生活や生き方というのもあるよね』と話していました。(中略)だから、子供をつくる、つくらないという言葉すら嫌い。子供は授かるものだと思いますよ」>
この夫婦、喧嘩したことがないそうだ。三浦68歳、百恵も61歳になるのか。オレも年を取るはずだ。
出口治明アジア太平洋大学学長の『還暦からの底力』(講談社現代新書)が売れているという。1948年生まれだから私より3歳下である。ライフネット生命保険を創業した人だが、今では、週刊文春の連載「出口治明のゼロから学ぶ『日本史』講義」で知られるように、世界史も含めて、歴史についての知識は学者顔負けである。
帯に「人生の楽しみは喜怒哀楽の総量で決まる!」とある。シェイクスピアの翻訳で有名な小田島雄志の言葉だそうだが、私にもよくわかる。10代から競馬をやってきて、喜と楽はほとんどなかったが、怒と哀は嫌というほど味わった。人生は競馬に教えてもらったといっていい。
『エルネオス』(市村直幸編集長)という月刊情報誌の連載で、出口にインタビューする。連載は出口で272回になるが、これが最後のインタビューである。先日、市村編集長に呼ばれて、次の号で雑誌を休刊すると聞かされた。彼も71歳を超え、そろそろかと思っていたが、その日が本当に来るとやや感慨深いものがある。
私が週刊現代編集長の時に始めたから、23年弱になる。氏家齊一郎、浅利慶太、横沢彪、大橋巨泉、上野千鶴子、横田滋・早紀江夫妻などなど。会員制のような雑誌で、実売部数は1万部もいかないと思うが、定期に送っている贈呈者が、インタビューした人たちを含めて800人にもなるという。25年間の財産である。
一つの雑誌がなくなるということは、こうした財産もなくなるということである。年々少なくなる広告収入、販売収入を苦労してやりくりしてきたが、もはや限界ということである。私は人生の3分の1を、この雑誌と関わってきた。何ともいいようがない。