萬津(よろづ)総合病院薬剤部の薬剤師・葵みどり(石原さとみ)は「薬剤師は患者の生命を守る最後の砦」との信念を持ち、時に医師とぶつかりながらも患者のために懸命に働くキャリア8年目の熱血薬剤師だ。
葵は入院患者が薬を決められた通りに飲んでいるか確かめるため、新人看護師・相原くるみ(西野七瀬)とともに病棟を巡回していた。すると、右腕骨折の入院患者・大宮清(小林隆)が病室で、見舞いに来た若い女性・篠原麻利絵(大後寿々花)と何やら言い争いをしていた。
見舞いに来た若い女性は入院患者を「父親」だというが
葵が2人をなだめ、大宮に「入院前に飲んでいた薬はありませんか?」と聞くと、大宮は「知らないよ、そんなこと」と吐き捨てるように言い、ポーチを持ってトイレへと立ってしまった。大宮との関係を聞かれた麻利絵は「父親」と答えた。
ところが、トイレに行ったはずの大宮が、病棟の廊下で意識不明になって倒れ、葵は救急センターの救急処置室に運んだ。医師や薬剤部副部長・瀬野章吾(田中圭)らがケアにあたるが、大宮は原因不明の不整脈を起こし、生命にかかわる重篤な状態に陥る。
一刻を争う中、瀬野は麻利絵に「患者の命を救うためには、あなたが持っている情報が必要なのです」と訴えるが、何か複雑な事情があるのか、麻利絵は大宮の体調や服用薬についてよく知らないという。そこで、葵は大宮の情報を求め、麻利絵とともに自転車で大宮の自宅に急行する。
一方、そのころ薬剤部は、厚生労働省麻薬取締官による医療麻薬の管理調査を受けていた。医療用麻薬が適切に管理されているかを確認する立ち入り調査だ。薬剤部主任・刈谷奈緒子(桜井ユキ)が調べたところ、調剤室での医療用麻薬の管理に問題はなかった。
しかし、薬剤部部長・阪田聡子(真矢ミキ)たちが麻薬管理室を調べると、薬剤の在庫数が帳簿の数よりも少ないことが判明し、薬剤部は上を下への大騒ぎになってしまった。(よる10時放送)
寒山