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安倍の焦り「GoToキャンペーン」無残なり

   さて、「GoToキャンペーン無残なり」である。少しは観光に行ってもらって、見かけだけでも景気がよくなったかのように見せたかった安倍官邸だったが、地方の知事たちから総反撃を食らって、実施はするが、東京都民は地方へ旅行に出掛けてはならない、地方から東京へ来てはいけないとせざるを得なくなってしまった。

   アベノマスクと同様の失態だが、今度のものは予算額が巨額な分、官邸のバカさ加減が並大抵ではないと、国民全部に知らせてしまった。これも先に書いた、蔵人ケースと同様といっていいだろう。一強などとおだてられ、いいなりになるバカとアホを侍らせ、世間も見ずに、頭で考えたロクでもない計画を、批判する人間はおろか、今はやめておいた方がいいですよという人間さえ周りにいなくなってしまった。

   これで見て取れるのは、安倍の焦りである。少しでも景気をよく見せかけて、9月頃には解散総選挙を目論んでいるから、巨額な血税を湯水のように使ってでも早くやりたいのだ。

   ところがここへきて、東京の感染者は増え続けている。東京者が地方へ物見遊山に出掛ければ、「コロナが来た」と石を投げられるかもしれない。冗談じゃねえ、こちとらだってそんな気分にはならねえよ。今晩はこれから銭湯へでも行って、温泉気分を味わうとしようか。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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