東京の池川友一・都議がツイッターで投稿した映像が波紋を呼んでいる。内容は、3月12日(2020年)の都議会予算特別委員会でのやりとりだ。「一部の都立高校で、ツーブロックという髪型が禁止になっているが、なぜなのか」という質問に、都教育委員会の藤田裕司教育長が「外見等が原因で、事件や事故に遭うケースがあり、生徒を守る趣旨から定めている」と答弁している。池川都議は「意味不明ですよ」と批判しているが、これがネットで話題になり、再生回数が500万回を超えた。
ツーブロックというのは、頭頂部の髪は長めで、耳の上から襟足部分を刈り上げて、長髪部分を際立たせる髪型。1980年代にヨーロッパで始まったマルローという髪型が原型で、日本でも80年代後半から流行し始めて、一般的なヘアスタイルになった。何を隠そう、「スッキリ」の司会の加藤浩次も8年前にこれを取り入れていた。
ネットでは、「第一印象が怖い。トラブルになりそう」「髪型の制限くらい許容できないの?」という校則支持派から、「ツーブロックは今では当たり前」「事件にあうって、意味不明」と分かれた。街でお母さんがたに聞いても、「髪型で学力が下がることはない。校則はなくてもいい」「おしゃれな高校生が増えればいい。なんで騒ぐのかわからない」と声が多い。
高校生たち「先生は説明してくれない」
池川都議は「高校生から、学校で先生に禁止の理由を聞いても、ルールで決まったいるからとばかり、と聞きました。だったら議会で聞いてみようと思ったんですけど、あんな答えが返ってくるとは思わなかった。びっくりした」という。
校則は学校ごとに異なり、おおむね校長が決めているという。池川都議の所属する共産党都議団の調べでは、全日制高校で頭髪に関する規則があるのは83.1%。うち10%でツーブロック禁止だったという。都教委は「過度なツーブロックは、派手な服装と同様、外見が原因でケンカなどに巻き込まれる可能性があるため」といっている。
加藤は本来ひと言あるところだろうが、「時間がないので、みなさんひと言ずつ」と振った。坂口孝則(経営コンサルタント)は「何でもいい」下川美奈(日本テレビ社会部解説委員)「人に迷惑をかけなければなんでもいいですよ」
モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)「僕は、アイパーをかけて、ボンタンをはいて、東大に合格した」。キャスターの近藤春菜「事件・事故を起こす方が問題で、髪型は関係ない」