東京の新型コロナ感染者ついに280人超!ホテル収容もういっぱい――自宅で家族感染拡大の危機

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   東京都の新型コロナウイルスの新規感染者がきょう16日(2020年7月)、ついに280人を超えた。しかしPCR検査で陽性と判明しても、隔離用ホテルがいっぱいで、自宅療養を余儀なくされる人が続出している。きのう15日の時点で、ホテル療養者は109人、自宅療養者は266人だが、入院・療養等調整中という人が324人もいる。都はきょう16日、借り上げホテルを1棟追加する。

   都はこれまでホテルを5棟約1150室を借り上げていたが、先月(2020年6月)末までに4棟について契約が終了したため、現在は約100室しかない状態だ。都の担当者は「6月に入ってもホテル療養者は2ケタで推移していたので、読み誤った」と話している。

「検査数増やしたから...」なんて言っている場合じゃないぞ

   行き先が調整中の人たちについて、昭和大学医学部の二木芳人・客員教授は「多くが軽症なので、入院ではなくホテル療養で大丈夫なのですが、ホテルが足りないということと、育児や介護のためホテルに入りたくないという人もいます。自宅療養では家族にうつるおそれがあります。絶対に自宅療養者を増やしてはいけません。ホテルを借りるという場当たり的なことではなく、恒久的な施設を用意しておかないと、秋冬にはもっと患者が増えて大混乱になります」と指摘する。

   伊藤利尋キャスター「検査の拡充と、陽性になった人を隔離する対策とセットでないといけませんよね」

   この問題は、きのう15日の衆院予算委員会の閉会中審査でも取り上げられた。野党議員に「どうしてこんなことになっているんですか」と追及され、橋本岳・厚生労働副大臣は「多数に上っていることもあり、調整に時間を要している」と答弁した。

   司会の小倉智昭「調整している場合じゃないでしょ、と思いますね」

   小池百合子都知事は「検査件数が初めて4000を超えました。どれだけ陽性者が出てくるのか、少し身構えるという感じです」と話している。百人単位で増える新規感染者は、どこに"隔離"されるのか。東京都の後手後手の対策、大丈夫なのか。

文   キャンディ| 似顔絵 池田マコト
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