新宿の劇場クラスター 俳優は体調不良を訴え、客もフェイスシールドなしの人も!しっかり対策をしていたのか?

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   東京・新宿の劇場で公演された舞台「THE JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」を襲った新型コロナクラスター。これまでに俳優の山本裕典さん(32)など、出演者や観客30人の感染が分かっている。主催者側が全ての公園が終わってから公表したことに「舞台期間中にすでに体調不良など疑わしいことがあったのではないか」との声もある。

   主催者側の説明によると、期間中に体調不良を訴えた俳優は2人。1人目は4日(2020年7月)だったが、抗体検査の結果が陰性で、体温がガイドラインの37.5度以下だったため出演を決めた。2人目は最終日の5日だったが、体温が37.5度以下だったことと、医者が「(体調不良が)持病による可能性がある」と診断したためそのまま出演した。

完売なのにゴネたら中に入れたという客も?

   日本感染症学会指導医の水野泰孝医師は「抗体検査ではなく、抗原検査かPCR検査をするべきだった。抗体検査はあくまでも過去の感染をひっかけるものですから。簡易キットの可能性もあり、精度も下がります」と指摘する。

   感染対策はどうだったのか。舞台を複数回見たという女性は、「入り口で手に消毒液をかけていただきましたが、それがすごく少量だったので、持参した消毒液を足した」と話す。また、劇場内の客同士の距離は「左右に30センチほど、前後の距離は膝の前にこぶし1個分入るかどうかくらいだった」という。女性は「完売なのにごねたら入れたという客の言葉を耳にした」と言い、満席の状態でも当日券を追加していた可能性もある。

   さらに、最前列の客に求められていたフェイスシールドを着用していない人も多く、禁止されていた出待ちに応じる俳優の姿も見かけたと言う。

   司会の加藤浩次「しっかり対策をしていたら、ここまで広がっていなかったかも知れません」

   水野医師「最小限に抑えられた可能性はあります。対策のエラーが1つだけならまだしも、いくつも重なると筒抜けになってしまいます。安全管理の基本です」

   橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「37.5度を絶対視してはいけません。本人が体調不良を感じているのが大事なことです」

文   ピノコ| 似顔絵 池田マコト
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