7月期の連続ドラマについて、今週も話してみたいと思います。先ずは、テレビ朝日でこの4月18日から放送されて、コロナの影響で一度中断してまた再開した土曜23時15分からの「M 愛すべき人がいて」です。2019年に幻冬舎から刊行された同名の「事実を基にした」フィクション小説(小松成美著)が原作で、脚本は鈴木治。テレビ朝日とAbemaTVの共同制作ドラマとなっています。歌手・浜崎あゆみがスターダムに駆け上がるまでの、デビュー秘話を描いているものです。
アユ(安斉かれん)は、歌手を目指す友人と一緒に誘われて初めて足を踏み入れた六本木のディスコで、次世代のスター候補を探していたレコード会社の専務と出会います。稀代のプロデューサー、マサを演じるのは三浦翔平。マサのプロデュ―スのもと、さまざまな過程を経て、アユは大スターとなるのです。
ひた向きに仕事に打ち込むアユの情熱に、共感を覚えましたし、アユが成長し続けるためには、彼女のもとを去るべきと決意した三浦翔平の潔さには納得感があります。6月27日に最終話が放送されました。
双子の兄弟を演じわけるKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔に期待
次に紹介するのは、フジテレビで土曜23時40分に7月4日から放送されている「ミラー・ツインズ Season2」です。こちらは、WOWOWと東海テレビの共同制作。弟は刑事、兄は犯罪者として対極の人生を送る、双子の兄弟が巻き起こすサスペンスドラマです。主演は、ジャニーズ事務所のKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔で、双子の二役を演じています。
資産家に生まれた双子の兄弟(藤ヶ谷太輔)、性格は正反対だったが、遊ぶときはいつも一緒でした。ある日、公園に兄を残し、弟が家に帰った後、兄は何者かに誘拐されます。警察の懸命な捜査もむなしく、兄の誘拐事件は犯人の正体も、兄の生死も一切不明のまま、時が過ぎます。
そして20年後、弟は刑事となって兄の誘拐事件の真相を追うのです。藤ヶ谷太輔は、役になり切って刑事役と誘拐された兄の役をこなしています。それぞれの役での彼は魅力的で、今後の展開とともに藤ヶ谷の成長が楽しみです。