新型コロナ日本人に少ない「ファクターX」わかった!実は遠い昔にすでに感染?

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   「そもそも総研」コーナーは「どうして日本人は欧米人と比べて新型コロナウイルスの感染者・死者が少ないのだろうか」がテーマだ。たしかに、日本や韓国、中国、台湾は人口当たりの感染者・死者は少ない。京都大学の山中伸弥教授は「ファクターX」があるはずとしている。

   東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授は、日本人はすでに新型コロナに対する何らかの免疫を持つ人が存在し、その結果として、感染拡大が抑えられていると考えている。抗体にはIgMとIgGの2種類があり、あとから上昇して血中に長時間とどまるIgGが、日本人は先に上昇するというのだ。「これは"初感染"ではなく"既感染"。免疫が何らかの記憶を持っているのではないでしょうか」

よく似たウイルスに感染した交差免疫

   東アジアはさまざまなウイルスの震源地になってきた。児玉教授は東アジアで生活する人は、すでに新型コロナウイルスと似たウイルスに感染したことがあるため、何らかの免疫を持っている人が多いのではという仮説を立てている。これを交差免疫という。児玉教授は「風邪コロナウイルスは今の新型コロナウイルスと50%の相似性があります。MERSは55%、SARSは80%似ている。すぐにIgG抗体が出るのはそのためではないか」と言う。

   白鴎大学の岡田晴恵教授は「児玉先生のご研究に英米のデータを加えていただき、比較してほしい」と指摘した。

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「重症者が少ないと楽観せずに、知見に基づきやっていくことが重要ですよね」

   ファクターXの研究、もっと進めてほしい。

文   バルバス| 似顔絵 池田マコト
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