「大変ひどい事件です」と司会の小倉智昭が伝えたのは、3歳の娘を自宅に放置して餓死させたとして、24歳の母親が逮捕された事件だ。警視庁はおととい7日(2020年7月)、東京都大田区の梯沙希容疑者を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。
梯は先月5日(2020年6月)から8日間、稀華ちゃんを自宅に放置したまま、知人男性に会うために鹿児島へ旅行に出かけていた。帰宅後、自ら119通報したが、稀華ちゃんは胃の中がほとんど空で、極度の脱水状態だった。おむつかぶれがひどく、お尻がただれていた。梯は「死ぬとは思わなかった」と話しているという。通報する前に、稀華ちゃんに新しいおむつをはかせるなど、隠ぺい工作もしていた。今年5月にも、稀華ちゃんを自宅に放置し、3日間、鹿児島県へ行っていた。
父親は何をしてたのか?
梯の高校時代からの親友という女性によると、梯は幼少期に親から虐待を受けて施設に避難していたという。結婚した夫からDVを受け、離婚してからは稀華ちゃんと2人で暮らしていた。「子どものことをずっとかわいがっていました。のんちゃん、のんちゃんと呼んで、誕生日も盛大もお祝いしていたし、七五三とかイベントで楽しませていた」と親友は話す。
たしかに、梯のインスタグラムには、親子で頬を寄せ合う笑顔の写真が投稿されている。ところが、今年6月5日以降、「(LINEの)既読もつかなくなった」という。「男の人に(子どもがいることを)内緒にしていたのかなあ」
司会の小倉智昭「8日間ひとりぼっちにしたんでしょ。考えられます?」
中江有里(俳優)「いわゆる育児放棄ですが、一方ですごくかわいがっていたという話もあります。現実と違うもう一人の自分の存在が大きくなってしまったのでしょうか」
古市憲寿(社会学者)「一番かわいそうなのは子どもですが、離婚したとはいえ、父親もいたわけで、母親だけを責めていいのかと思ってしまいます」