「気象庁はけさ午前6時30分ごろ、新たに岐阜県と長野県に警戒レベル5に当たる、大雨特別警報を発表しました」と、冒頭で水卜麻美キャスターが伝えた。午前7時半ごろには気象庁が会見し、「指定された避難所に向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた頑丈などへ避難を。それすら危険な場合には、崖とは反対側の2階以上に移動するなど、少しでも命が助かる行動を」と呼びかけた。
岐阜県下呂市の24時間雨量は7時半までに観測史上最大の413.0ミリで、これは1か月の雨量に匹敵する。市内を流れる飛騨川のライブ映像では、茶色く濁った水がすごい勢いで流れているのが確認できた。現地からは「きのうの夜から未明にかけては轟音を伴う激しい雨が降っていました。かなりの水量です。JR高山本線の鉄橋の橋脚に当たる水もかなり激しいです。ここから上流に10キロほど行った萩原町では、氾濫したという情報も入ってきています」とレポートがあった。
司会の加藤浩次「上流で氾濫しているとなると、がけ崩れなども心配ですね」
気象予報士の松並健治「非常に危険な状態です。今すでに起こっていてもおかしくありません。今、すぐにでも命を守る行動をとらないといけない状況です」と注意を呼びかけた。
どこへ逃げても洪水と土砂崩れ
加藤「サトさんは岐阜出身ですよね」
近藤サト(フリーアナウンサー)「心配で仕方がないです。飛騨川は標高3000メートル級の乗鞍という山を源流として流れてくる急勾配の川なので、被害が起きやすいんです。山間のところなので、山の方に逃げても土砂崩れの被害もよくあります」
加藤「線上降水帯の豪雨は予測できず、いつ終わるのか分からなくて不安です」
近藤「日本はとうとう、毎年、かつ何か月にもわたって水害にさらされる国になってしまいましたね。国土の居住可能地域は1割で、その半分は洪水の危険があると言われています。予測できないのであれば、国や自治体が地域や住まいをどうするか本気で考えてほしいです」