氾濫時に命を守る方法は!「歩ける水位は膝下まで、膝上なら来た道を引き返せ。腰下になったら動かずに助けを待て」

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   6日(2020年7月)までに死者49人、行方不明11人と大きな被害を出した熊本豪雨だが、7日朝5時の段階では福岡、佐賀、長崎に大雨特別警報が出され、45万世帯99万人に避難指示が出るなど、警戒が必要な状況が続いている。

   なぜ被害がここまで拡大したのか。とくダネの取材で見えてきたのは想像を絶する浸水のスピードだ。球磨川から70メートルのホテルの防犯カメラを見ると、午前6時50分に5~10センチだった水位が、17分後には車が押し流されて建物の一階部分が水没。3時間半後には2階建住宅全部が水没した。

ハザードマップどおりに浸水したが、勢いが速すぎた

   人吉市の酒店社長は「あっというまに2階の高さを超えた。4メートルの水位は想定していなかった。水が来るのが速すぎた。過去の水害の経験が役に立たなかった」と肩を落とす。

   気象庁が大雨特別警報を発したのは4日早朝で、記者会見を開いた午前6時にはすでに被害が出始めていた。気象庁は「特別警報が避難のトリガーではなく、避難準備警報や土砂警戒情報を出すなど、呼びかけは常にしています」と早めの避難を呼びかけている。

   ハザードマップも重要で、今回の球磨川もハザードマップどおりに浸水した。しかし、住民たちから「ハザードマップは知っていたが、警報が出ても何もないことが多かった」「浸水する場所は毎回決まっていたが、今回は水がこないところも浸水した」といった声も聞かれた。

    天達武史気象予報士「特別警報は気象庁が出す防災情報の一番上で、命の危険が迫っているということ。警報や警戒情報の段階で避難していただきたい。今雨が弱まっているところも土砂災害の注意が必要で、いつもと違う異変に気がついたら近づかないように」

   小倉智昭キャスター「『50年経験したことのない大雨』というけど、毎年じゃないですか。それでもそういう表現をしなければいけないのか」

   キャスターのカズレーザー「(50年に一度ということは)一生に一度は起きると、常に想定外のことを考えないといけない」

   氾濫が起きた時にはどうすればいいのか。水難学会の斎藤秀俊会長は「歩ける水位は膝下までで、膝上になったら来た道を引き返し、腰下になったら動かずに助けを待つ必要がある」という。色付き帽子をかぶり、浮き具や衣類の入ったリュックを背負い、杖や棒を持ち、警戒レベル3~4で避難。特別警報発表のときは車、徒歩はあきらめ垂直避難。夜間は浮き具を準備し2階以上で就寝すべきだという。

文・みっちゃん

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