「2階に逃げて畳ごと持ち上げられた」「水に飛び込み泳いで逃げた」九死に一生の老夫婦の証言が生々しい

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   熊本県を襲った豪雨は九州全土に広がり、きょう7日(2020年7月)も九州北部や中国地方南部で大雨特別警報が出ている。番組途中に、大分県を流れる筑後川が上中流部で氾濫したとのニュース速報が入り、緊張感が走った。

   グッとラック!では、球磨川(くまがわ)の氾濫で甚大な被害が出た球磨村や人吉市で、九死に一生を得た人たちの生々しい体験をリポートした。

「畳と一緒に浮かんで2階の天井に頭がぶつかった」

   「二人で、これが最後かもねと覚悟したんです」。球磨村の河野奈留美さん(78)は、夫妻を襲った悪夢を話す。「あっという間に家の2階にも水が上がってきて、畳と一緒に浮かんで2階の天井に頭がぶつかったんですよ。もう死ぬかもしれないと子供に電話かけたら、『ダメ、諦めたらそれまでよ』と励まされた」

   その言葉を支えになんとか逃げられないかと二人で考え、救助が来るからと開けていた窓から水の中を泳いで外へ出ることを決心、なんとか自宅屋根や隣家に逃げることができた。そこへ川下りツアーの人たちがボートで助けに来てくれた。「ホッとしたとしか言えない」と全壊した家の前で立ちすくむ。

   人吉市の老舗旅館「翠嵐楼」では、宿泊客が朝食を食べていた1階の朝食会場に水が入ってきて、あわてて客を避難させた。映像には、食べかけの膳がそのまま残り、生々しさを伝える。2階客室も床が浮くなどの被害がでて、営業再開はめどがたたない。開業から110年。川野精一社長は「正直、今まで心から怖いと思ったことがなかったが、今回は怖かったです」と声を詰まらせた。

   上路雪江リポーターは、被災した球磨村から生中継。屋根まで浸かってほぼ全壊した家々や跡形もなくなって基礎だけが残る家々の様子が映る。泥や流木まみれになっている道路や線路も痛々しい。

   キャスターの立川志らく「この光景は、毎年見るようになりました。天災だからしょうがないのではなく、なにか人間の力でできないか、もどかしいですね」

   俳優の梅沢富美男「オオカミ少年でもいいから、行政の方たちももう一つ踏み込んで大げさに言ってもらえたらいいのにと思うと、悔しい」

   気象予報士の根本美緒の解説では、7日も九州北部は要注意。8日から9日にかけても九州、中国、四国、紀伊半島、東海も要注意が続く。

文・ムギ

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