堺雅人主演のTBS系ドラマ「半沢直樹」(2013年放送)の特別総集編・前編が5日(2020年7月)放送されたが、7年ぶりに聞く「やられたらやり返す。倍返しだ!」の名セリフに、ネット上は「たまらん!」「脳が震える!」「痛快だ!」という興奮の声が殺到した。
悪徳支店長の土下座に「かっこいい!」「スッキリ!」
特に悪徳ボスの浅野支店長(石丸幹二)に、土下座させるシーンが流れると、「かっこいい!」「スッキリ!」という声が7ネット上であふれた。平均視聴率(世帯)も13.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と、ダイジェスト版での再放送としては異例の高さを記録した。
物語は、東京中央銀行大阪西支店・融資課長の半沢直樹(堺雅人)が、支店長の浅野からの強引な指示で西大阪スチールから5億円の融資契約を取り付ける。やがて、同社は裏で多大な負債を抱え粉飾決算をしていたことがわかり、計画倒産した。銀行は融資額5億円全額をだまし取られることとなり、浅野は全責任を半沢一人に負わせようと画策。本社の査問会議で責任を追及された半沢は、真っ向から反発、「5億円を取り戻す」と宣言する。そして最後に見事に5億円を取り戻し......という展開だった。
ネット上ではこんな称賛の声があふれた。
「ついに聞けました『倍返し』。やはり痛快としか言い様がない!現実もそうだけど、物事が自分の思った通りになんか簡単には進まない事を教えてくれるドラマです。次週も見所満載でそのまま新シーズンになだれ込むところは流石です。もうワクワクが止まらないです」
「私は恥ずかしながら、前回の半沢直樹は1話も見ておらず、今回も見る気がなかったのですが、主人に勧められて見ました。思っていた以上に面白くて、横でアレコレ解説してくる主人に思わず『静かにして!』って言うほど見入ってしまいました。来週の後編が楽しみです!」
「やっぱり何回見ても面白い。それにしても堺雅人は魅力的な俳優だ。そして来週はラスボス・香川照之との対決。堺雅人も凄いけど、香川照之の『顔』で演技ができるところが好だ。話さなくても伝わってくる。見逃せない。あと個人的にはオネエの黒崎がもっと登場して欲しかった」
「半沢の塚原卜伝仕込みの剣術に気持ちが上がった」
「いや~、何度見ても気持ちが上がるね。堺さんの塚原卜伝仕込みの剣術とか、宇梶VS赤井の東西リアル番長対決とかも...改めて楽しい。しかし『花』を騙って支店長に脅しメール送っていたのはね。花さんにあらぬ疑いが掛からないといいが、とハラハラしたよ。次週予告の『やれるもんなら、やってみな』がもうワクワクする」
「支店長なら部下の人事情報が閲覧できます。半沢のページに妻・花と分かる。このシーンは原作にもある。ただ原作ではPCメールできて、支店長は単身寮で頭を抱える展開だったね」
「10倍返しにパワーアップ!結論の想像がつきながらも、相変わらず安定の面白さでしたね。上戸彩の奥さんも可愛かったなあ」
ドラマの魅力は悪役たちの徹底した「ワル」ぶりにある。
「浅野が本社の監査役まで使って半沢を痛めつけていた。料亭で打ち合わせするところなど、悪代官と悪徳商人が『おぬしもワルよの~』というシーンみたいで、『平成の時代劇』と呼ばれていたことを思い出した。美樹が黒崎を騙すところ痛快だったなあ」
「このドラマは、悪役を演じる俳優さんの『顔芸』が凄い。石丸さん、香川さん、宇梶さん、それと監査役のヒールっぷりが特に」
「それぞれの役者たちが、マジ喧嘩の如くやり合う本気度の高さを改めて感じた。やっぱ、おもろいわ」
「登場人物たちのガラケーとエロ雑誌に時代を感じた」
あれから7年という時代を感じた人が多かった。
「登場人物の大半がガラケーだったことに時代を感じた。あと監査役がエロ雑誌持ち歩いていたことにも」
「あれから世間では『忖度』という言葉が流行っているから、今見直そうと、こんなに会社の中でマジにやりあって大丈夫なの?とハラハラしっぱなしになったよ」
「次週は撮影場所の神保町の学資会館がふんだんに登場。あそこで記念撮影してからもう7年とは。楽しみだ」
ただ、こんな不満の声も。
「特別総集編は話が要約され過ぎて、リアルタイムで見たものとしては物足りなかった。半沢直樹が落とし込まれても、自力で立ち上がり、また仲間の助けもあって、どんどん問題を解決する姿に心を打たれて、ジェットコースターみたいな展開で毎回楽しんでいた。半沢直樹を初めて見る視聴者は、あまりに簡単に物事を解決していく姿に心を打たれるだろうか?疑問を持ちました」
「消してほしくなかったセリフやシー
ンが多すぎて、初めて見る人に半沢直樹の面白さが伝わったのかなあ?」(テレビウォッチ編集部)