熊本豪雨で死者・不明・心肺停止50人!2階に逃げる時間もなく濁流に飛び込み、奇跡の生還を果たした人も

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   熊本県南部を襲った集中豪雨で球磨川が氾濫、5日(2020年7月)までに熊本県内の死者は22人が確認され、行方不明11人、心肺停止17人を合わせると50人に達した。

   二瓶泰雄東京理科大教授によると、球磨川は勾配が大きく雨水がすぐに川に集まる。上流部は人吉盆地で平地が多く広範囲で浸水が起き、川幅の狭い中流部は水の逃げ場がないためどんどん水位が上昇するという。

津波のように襲ってきた9メートルの浸水

   市街地が濁流に襲われた人吉市は、見渡す限り茶色の水で覆われてしまった。球磨川から100メートルほどの市街地でバーを経営する男性は、一階部分が完全に水没して屋根に上がることもできない。濁流に飛び込んで避難を試みたが流されてしまった。一時は死も覚悟したという男性は、看板横のひさしに足がついて一命をとりとめた。

   村のほぼ全域が冠水した球磨村では、浸水高が最大で9メートルに達した。1階部分が完全に水没した特別養護老人ホーム千寿園では14人が心肺停止となっている。また、河口付近の八代町では長さ150メートルの鉄骨造の深水橋が崩落。濁流に橋が流されていく様子がテレビ熊本のカメラに収められた。各所で土砂崩れが起きている熊本県芦北町では今日、孤立した集落に食料や救援物資が運び込まれる予定だ。

   小倉智昭キャスター「(あっというまの増水で)逃げるのも大変ですよね」

   石黒賢キャスター「津波のようにみるみる水位があがってきて、怖かっただろうと思います」

   天達武史気象予報士「雨が長時間降った上で警報が出ることが多いが、今回は特殊で、4、5時間で1カ月の雨量を超える雨が降った。球磨川流域全体に止まないゲリラ豪雨が降ったようなもの。ITを活用して、夜中でも警報を鳴らすことが必要ではないか」

   丸田佳奈(産婦人科医)「災害にあった方の9割が避難行動をしていなかった。すぐに避難することが大切」

   夏野剛(実業家)「過去に例のない雨の降り方が多い。ハザードマップの更新をしてほしい」

   小倉智昭「孤立している集落もあるはず。今日から明日にかけて雨が降ったら危険」

   天達武史「宮崎県の本城川で氾濫が発生しています。九州南部の大淀川、庄内川、万之瀬川なども氾濫危険水位に達しています。今後は中国地方、関東、東海、北陸でも豪雨が予想されています。8日まで気を付けて下さい」

文・みっちゃん

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