埼玉県はきのう2日(2020年7月)、八潮市内の15の小中学校で、病原性大腸菌による集団食中毒が発生し、児童・生徒や教員ら3400人以上が下痢などの症状を訴えた、と発表した。市内の東部給食センターで作られた給食が原因だという。
岸本哲也リポーターはきょう3日(2020年7月)、「あすまで営業停止処分を受けており、人の出入りはほとんどありません。コロナの影響で菌やウイルスに敏感になっている人が多いなかでこういうことが起こると、体調面だけでなく子どもたちの気持ちの面での影響も懸念されます」と同給食センターから中継で伝えた。
サラダの野菜に汚染された水が付着した?
八潮市教育委員会によると、先月29日(2020年6月)から3日連続で児童・生徒ら200人以上が下痢や腹痛などを訴えて欠席。小学生1人と中学生1人が救急搬送され、入院した。食中毒の原因となったメニューは特定されていない。
「とくダネ!」は症状を訴えた中学生らに話を聞いた。中学1年の男子は先月27日に症状が出た。「お腹が絞られているような今まで経験したことがないような腹痛でした」という。その前日のメニューは、ツナじゃが、海藻サラダ、唐揚げだったのだが、「唐揚げがいつもはカリっとしているのに、ちょっとクニャクニャだった」。
別の中学校の3年の女子は、症状は軽かったというが、「みんな(原因は)唐揚げじゃないかと言っていました。ほかのクラスでは『ちょっと生だったかも』という話を聞きました」と話していた。
国際医療福祉大学の和田耕治教授は「今回は病原性大腸菌というところまでわかっているようなので、唐揚げが原因ではない可能性もあります」という。考えられる原因としては、「サラダの野菜に汚染された水が付着していた可能性があります」と話した。
山﨑夕貴キャスター「肉に火が通っていないのは大人の先生だったら気づきますが、生野菜だと防ぎようがありません」
鈴木啓太スペシャルキャスター(サッカー元日本代表)「私もオリンピックの予選で集団下痢事件があり、サラダの水が原因かもしれないといわれました。このことで子どもたちが給食を食べられなくなるということがないよう、精神的な管理をしっかりしてほしいですね」