2日(2020年)、東京都の新規感染者数が107人確認された。感染者100人超えは5月2日以来、2カ月ぶり。小池百合子都知事は会見で、「感染拡大要警戒の段階に入った」として、例によって一つ覚えの「夜の街への注意」を呼び掛けるだけで具体策を示さなかった。
白鴎大学の岡田晴恵教授は「週明けにはこれくらいの数字になると思っていたが、ちょっと早かった。19日に県をまたぐ移動が解除されてから2週間。増える可能性はあった」と冷静に分析。
西村大臣「もう誰も緊急事態やりたくないでしょ」
東京が100人を超えたことについて、会見した西村康稔経済再生担当大臣は「感染防止策を講じないと感染は拡大し、緊急事態宣言のようなことになりかねない。もう誰も緊急事態宣言はやりたくないでしょ。みんなが努力しないとこのウイルスには勝てない。また同じようなことになる」と、逆ギレしているのかのような強い口調で危機感を露わにした。
毎日新聞によると、政府は緊急事態宣言再発令には消極的で、新型コロナの対応を協議する連絡会議は約20分で終了。安倍晋三首相は「高い緊張感をもって、自治体と緊密に連携しながら対応していくことが大切」と述べたが、官邸内には緊張感は漂っていないという。
自民党幹部は「もう一度宣言を出すのは無理」と牽制する声があがっており、東京アラートについても「小池知事のおもちゃ。中身が変わらないのに意味がない」と懐疑的な見方が強くあったと伝えている。
司会の羽鳥慎一「東京と政府がもめている場合じゃない」
作家の吉永みち子「公衆衛生で最も大切なのは信頼だがこれがどんどん崩れている。何も取り組んでいないのに、西村経産相は国民を脅かしてどうするのか。堂々と責任を放棄したとしか思えない発言だ。西村経産相に先週有識者が提言を提出したが、それについて西村はどう感じたのか。いま何をしているのかを突き詰めないといけない」
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹も「気をつけなさいと言われても、すでにみんな気を付けている。国も都もこれまでに行った抜本的対策は自粛要請だけ。冷静さを欠いた西村経産相は、第2波が来たときにどういう対応をするのか不安だ」
スポーツキャスターの長嶋一茂「国民がどういう生活をしていたかわかっていないのに、どうして怒るのか」。