私は、吉永小百合という女優だけを生涯愛していこうと心に決めていた。綾瀬はるかという女優に会うまでは。
2008年に『おっぱいバレー』を見てから、貞夫二妻に見えずの禁を破ってしまったのだ。あれほど明るく溌剌とした女優は、『泥だらけの純情』の小百合以来だと思う。以来、本妻の小百合は置いといて、はるかに夢中である。
その綾瀬も35歳になる。不思議に浮いた噂がなかった。だが今週の女性セブンが「綾瀬はるかが結婚を決めた」と報じたのである。ショックだった。
相手は韓流タレント、ノ・ミヌ、34歳だという。身長185センチ、なかなかのイケメンである。
元々ミュージシャンとしてデビューし、ロックバンドでドラムを叩いていたそうだが、その後「脱退」して、俳優やモデルとして活躍しているという。
バンド時代に所属していた事務所が、デビュー前に一方的な契約を押し付けていたと、大手芸能事務所を訴えたが、敗訴。そのために、どこにでもあることだが「面倒なタレント」という烙印を押され、韓国内では活動の場がないため、日本を中心に活動しているという。
日本語は流暢で、しゃべりも演技も高い評価を得ているそうである。2人の交際が始まったきっかけは、「綾瀬さんの活動を知っていたミヌからのアプローチで、共通の知人が引き合わせたんです」(ミヌの知人)。本格的な交際は彼が兵役を終えた2018年7月からだそうだ。
負けず嫌いで意志強固な綾瀬なら、周囲が反対しても成就させるかもしれない
ミヌの母親は、日本でも活躍していた桂銀淑(ケイウンスク)に師事していたことがあったという。私は彼女の「ベサメムーチョ」が好きだな。
だが、綾瀬は日本のトップ女優である。韓国人と結婚することはなかなか難しいのではないか。それに彼女は東京五輪の顔の一人だから、開催前に結婚話が出るのはまずいだろう。
だがそうした「プレッシャー」が2人を燃え上がらせた側面はあるかもしれない。「ミヌは、綾瀬さんのためにも絶対交際がバレてはいけないと肝に銘じてきました」(同)
私は、こうした伝聞推定情報、ましてや好きな女性のものは信じないのだが、この記事にはかなりの信ぴょう性が感じられる。残念だが。
綾瀬が34歳の誕生日を迎えた日に、ミヌはインスタグラムに中島みゆきの『糸』の歌詞付映像を投稿した。今年も同じ日に、やはり『糸』のピアノ演奏を投稿したそうだ。
今やウエディングソングの定番となったこの歌の中に、「縦の糸はあなた 横の糸はわたし」とある。この国際結婚、すんなりといくとは思わないが、イメージとは違って負けず嫌いで意志強固な綾瀬なら、周囲が反対しても成就させるかもしれない。
その時は、芦屋雁之助の『娘よ』でも歌って酔いつぶれよう。「オレにはまだ小百合がいる」と呟いて。
都庁の職員の多くが小池百合子都知事を支持していないが、大メディアはなぜ取材しないのか
都知事選が盛り上がらない。小池百合子がほぼ当選確実ということもあるのだろうが、新聞、テレビのやる気のないこと甚だしい。
他の候補たちから、小池はテレビ討論に応じろという要求があるのに、小池に応じる気がまったくない。新潮が何度か報じているように、都庁の職員の多くが、小池のことを支持していないといわれる。大メディアは、そのことを取材して有権者に伝えることもしない。
先日、言論表現の自由に詳しい山田健太専修大学教授に会った。コロナ禍のなかで、メディアは取材活動まで自粛し、国民の知る権利に答えようとしていないのではないかというテーマで話し合った。
事実、都知事選もそうだが、黒川弘務前東京高検検事長問題のその後、フジ・産経の世論調査捏造問題、コロナの専門家会議の突然の解散など、知りたいことはいくらでもあるのに、朝日新聞を見る限り、その後の詳報はほとんどない。
朝日は、7月2日の紙面で、生保の営業職員の「直接会わないと、お客様と信頼関係を築くのは難しい」という言葉を紹介している。取材も、直接相手に会わないと本音を聞き出すのは難しいはずだ。最近の紙面に活気がないのは、テレワーク取材が多いからではないか。
都合のいいように専門家を利用してきた安倍官邸。山中伸弥教授も「お飾り」程度に使うつもりか
今週の新潮はトップで、外国特派員協会で尾見茂副座長が会見中に、西村康稔経済再生相が突然、専門家会議を廃止すると発表したことを取り上げている。
要は、感染防止に前のめりになる専門家会議に、経済回復を優先したい安倍官邸が切れたということであろう。だが、これまで、専門家会議を都合よく利用して、自らの責任を逃れてきた安倍首相や西村のほうに非があることは間違いない。
新潮は、専門家会議の12人のうち4人から話を聞いている。私などと違って学者さんや研究者たちだから、あからさまな批判はしないが、ここまで懸命に取り組んできたのに、慰労や感謝の言葉が聞かれないことに、内心穏やかではないようである。
東京大学医科学研究所公共政策研究分野の武藤香織教授はこう話す。
「危機の初動では政府よりも専門家が前に出る必要性は残るので、政府にはそうした専門家の動きを封じないようにしてほしい。また専門家の側も、政府や産業界など異なる立場の利害関係者と粘り強く交渉できないと、務まらないと思います」
東邦大学医学部微生物・感染症学講座の舘田一博教授は、
「(西村大臣には)少し配慮がなかったところはあったと思います。専門家会議主導と見られているから、政府主導に戻していきたいという思いもあるのではないでしょうか。(中略)結果、専門家会議が少し出過ぎたと思われた人もいるかもしれないし、政府にも、自分たちが考えているのとは少し違うように映ったのではないか。それが専門家会議の廃止につながったのかな、という気がします」
新潮のいうように、役割分担がうまくできなかった、安倍官邸が思うように専門家たちを使いこなせなかったということだろう。
また、オブザーバーであったにもかかわらず、何もしなければ42万人が死ぬなどと大げさに吹聴した北海道大学の西浦博教授の発言も、専門家会議にダメージを与えてしまった。東北大学大学院医学系研究科微生物分野の押谷仁教授がこういう。
「試算の公表には反対でした。日本よりはるかに人口が多いアメリカの試算でも、死者は最大20万人とされていたのに、42万人は多すぎる。(中略)あまり現実とかけ離れた数字を出すと、そんなに死者が出るなら細々とした対策など意味がないのではないかと、人々が逆に対策をあきらめる方向に動く危険性があるのです」
思い付きの小中高の一斉休校、思い付きの治療薬「アビガン」の早期承認要求など、専門家たちが呆れる暴走と、都合が悪くなれば専門家会議の皆様からの意見を聞きと、責任転嫁してきた安倍首相にほとほと愛想が尽きていたということだろう。
政府は有識者会議も設置したが、そこに、感染症にもリスク管理にも素人の山中伸弥教授を入れたことにも批判が出ているようだ。ご本人も"お飾り"だけに使われるのは本意ではないだろうが、安倍官邸が考えているのはその程度のことではないだろうか。
大本営発表で、連日100人を超える感染者が出たことを騒いでいるが、死亡者はまだ1000人に届かない。感染者の数で大騒ぎすることはない。無症状の若者から感染した高齢者を重症化させないためにどうするか、その一点に絞って対策をすればいいと、私は考える。
「テラハ」木村花の母親の告白によると、娘はスタッフから「ビンタしろ」と言われ苦しんでいた。フジの社長は恥を知れ!
文春は、フジテレビの『テラスハウス』に出ていて自殺した、女子プロレスラー・木村花の母親の告白10時間を掲載している。
木村花は、この番組の中で、一緒に出ていた小林快が、自分の大切にしているプロレスのコスチュームを洗濯して、縮まってしまったことを怒り、彼のキャップを叩き落とした。
そのことによってSNS上で非難が集中し、それを苦にして自殺してしまったのだ。享年22。だが母親が語るところによると、番組のスタッフから「ビンタしたらいいじゃん」と指示されていて、そのことに悩んでいたという。それ以前から、「プロレスラーらしく振る舞えって......。一のことを百にして盛り上げて欲しい」といわれていたそうだ。
ビンタは嫌だと、キャップを叩き落とすことにしたようだが、それでも非難が殺到し、SNSは炎上した。
なぜ木村花は、スタッフの要求に従い続けたのか。文春によれば、フジテレビと制作会社と交わした「同意書兼契約書」があったからだという。そこには、前科・前歴がないか、交際している相手がいるときは速やかに告知すること、写真週刊誌などに口外しないことなどという項目があった。
さらに、収録中は、撮影方針などに関して、全て貴社らの指示・決定に従うことを誓約しますということまで書かれていたというのである。
この番組は、毎回「台本は一切ございません」というナレーションが流れる。だが実際は、「やらせ」オンパレードだったというのだ。
フジテレビ社長の遠藤龍之介は文春に対して、バラエティーショーだから段取りとかそれなりの指示はあるとは思うが、「それをやらせと思うか、思わないかという部分はあるかもしれませんね」と語っている。
やらせがバレた時の、いつも通りの局側のいい分そのものである。番組側が「用意したのはステキなおうちとステキな車だけ」といっているのに、段取りや指示があるのはおかしいだろう。
小林快が文春に、「普段あんな怒り方をする人じゃないからスタッフの指示があったんだと思っていた」と語っている。
フジテレビは、逃げないで徹底的に検証して、自分たちに不都合でも真相を明らかにするべきである。そうでないと安倍首相と同じだといわれてしまうぞ。
2019年7月から12月までの雑誌の部数がABCから発表されたので紹介しておこう。
新潮、ポスト、フライデー、FLASHが休刊危険水域に近づいてきている。残念だ
全部の雑誌で第1位は、やはり「家の光」で約49万部。前年比で95.35%である。2位がすごい、たしか通信販売だと思うが、中年婦人雑誌「ハルメク」が約30万部で、前年同期比で141.35%という大躍進。
中年のオバサンをターゲットに、書店には置かず定期購読誌にしたことが、成功している秘訣か。第3位が、次々にスクープを放っている「週刊文春」。だが部数は約28万部、前年同期比でも89.62%と低調である。
文春の本誌、「文藝春秋」は約21万部で、前年同期比が97.90%。「週刊現代」が第8位、約20万部で、前年同期比が94.57%。「週刊新潮」が約19万部、同87.66%、「週刊ポスト」が約19万部で同94.76%。
新潮、ポストの落ち込みが激しくなってきたようだ。隔週刊誌の「プレジデント」が頑張っている。約14万部で同99.90%。「フライデー」は約7万8千部で、同87.45%。「FLASH」は約5万部で、同75.81%。
新聞社系では「週刊朝日」が約6万部で同89.27%、「サンデー毎日」に至っては約3万部で同88.47%である。新潮、ポスト、フライデー、FLASHが休刊危険水域に近づいてきているということだろう。だが、ジャーナリズムでは一強といわれる文春も下げ止まらない。
この新型コロナウイルス感染拡大のなか、休業していた書店も多かった。吉と出るわけはない。今年が週刊誌にとって、これまで以上に厳しい年になることは間違いないようだ。(文中敬称略)