1日(2020年7月)からレジ袋有料化がスタートしたが、各地で戸惑いの声が聞かれた。「この日に備えてエコバッグを買ったが、買い物に来たら入りきらずにレジ袋も買いました」「レジ袋はゴミになるだけ。エコバッグのほうがいい」など、街の意見はさまざま。番組の調査では「コンビニでレジ袋を購入した人」が5人、「購入していない」が15人だった。
東京・麻布十番のベーカリーではレジ袋を1枚3円で販売しているが、「パンのチョコがエコバッグにつかないか、焼き立てパンが鮮魚や精肉と一緒にエコバッグに入るのはどうか」など、パン屋ならではの心配があるとする。
エコバッグに詰めるのは店員か客か...
また、エコバッグを持ち込んだ場合、買った商品を袋詰めするのは店員か客かという問題も生じている。セブン-イレブンでは店員が声掛けして対応、ローソンは客の要望があれば店員が袋詰めに対応、ファミリーマートでは原則として客に袋詰めしてもらうなど、コンビニ各社でも対応が異なる。
日本ポリオレフィンフィルム工業組合資料によると、レジ袋消費は年間300億枚。原油に換算すると54万キロリットル、1人当たりでは4.3リットルに相当する。また、プラスチック循環利用協会によると、廃プラスチックは年間約900万トン。そのうち20万トンがレジ袋で、1人当たり160枚。小泉進次郎環境大臣は、レジ袋有料化の目的について「『レジ袋は結構です』と辞退することが当たり前になる世の中に変革すること」と発言している。
女優の高木美保「廃プラの2%しかないとはいえ、レジ袋は使い捨ての象徴。リサイクルにも負荷が大きい。鯨のお腹の中から80枚発見された例もある。世界レベルでプラスチックをゼロにしていこうという流れの中で、日本は遅れている」
テレビ朝日コメンテーターの玉川徹「自分で調べて自分の態度を決めるべき。プラスチックのない生活は不可能なので、僕はレジ袋を手提げ袋で使った後ゴミ袋として使う。なくなると買わなくちゃいけなくなるが、今後はお金を払って使っていこうと思う」
司会の羽鳥慎一「レジ袋有料化は解決ではなく、スタートだと思う」