きょう30日(2020年6月)から道路交通法が改正され、「あおり運転」が厳罰化されるが、自転車も対象になる。新型コロナの影響で自転車通勤を許可する会社が38%増えるなど、街を走る自転車が急増したというデータもあり、自転車運転もこれまで以上に注意が必要だ。
自転車による「妨害運転」も14項目あったが、これに「あおり運転」が加わった。交通裁判に詳しい高山俊吉弁護士は、「基本的に自転車は『交通弱者』と考えられてきたが、自転車の性能が上がり、事故の被害が大きくなってきたことも背景にあるのではないか」とみる。
自転車も「違反」には「5万円以下の罰金」
妨害運転は「逆走」「幅寄せ」「道路変更」「不必要なブレーキ」「執拗なベル」「短い車間距離」「追い越し違反」があり、違反すれば、「14歳以上が3年間で2回以上摘発されると、安全講習の受講が義務付けられる」。従わない場合は「5万円以下の罰金」となる。
菅野朋子(弁護士)「自転車は怖いです。これまで自転車の対策がなさすぎたように思います。問題なのは小さい子どもが乗っていること。もっと教育が必要ですね」
高山弁護士も「道路交通法など含む教育が必要ですね。車は教習所でとにかく習ってきますよね。自転車はなにも習わず、車社会に突入します」と語る。
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)は自転車事故の抑止策として、「自動車の事故や違反の際にはナンバーを証拠にしますが、自転車にはナンバープレートがありません。自転車にもナンバープレートを付ければいい」
高山弁護士は「自転車の数は自動車と同じくらい8000万台あります。どの自転車か特定するのは大変難しいです」
青木理(ジャーナリスト)「自転車はとてもエコな乗り物で排気ガスを出すわけでもありません。自転車を乗りづらくする方向に管理するのは時代に逆行しています」
玉川「一方で、自転車が気軽に走られると歩行者が危なくなる。道路を走っている場合は弱者ですが、歩道を走っている場合は強者ですから」