きのう29日(2020年6月)の新型コロナ新規感染者は全国111人。このうち半数以上の58人が東京都で、東京は4日連続での50人超えとなった。小池百合子都知事は「わいわいやりたいということはあるのでしょうが、改めて夜の繁華街への外出は注意していただきたい」と危機感をつのらせた。
東京の状況に反応したのが大野元裕埼玉県知事。「直近2週間の埼玉県新規感染者うち半数以上が東京由来。接待を伴う飲食店を利用された方、お勤めの方の陽性者が目立っています。都内での大人数での会食や繁華街へのお出掛けは、可能な限り避けていただきたい」と呼びかけ、この発言が波紋を呼んでいる。
西村大臣も「東京は正直、嫌な感じです」
菅義偉官房長官は「県をまたいだ移動自粛を要請する状況ではない」としている一方で、西村康稔経済再生大臣は「東京の近県において、東京とつながりのある感染事例が広がっている。正直、嫌な感じです」と警戒感を示している。西村大臣はきょう30日、小池都知事と協議を行う。
また、東京都は感染拡大の兆しがあるかどうか判断するための新しい指標を今日発表する。新しい指標は、東京アラート発動基準となっていた7つの指標は踏襲するものの数値基準は設けず、週1回専門家会議を開き、感染状況を分析するという方向で検討が進められている。
移動自粛について、二木芳人昭和大学教授(感染症学)は「経済を考えると首都圏内の往来は止められないが、首都圏の外との往来については制限が必要になる可能性もある」と語る。
小倉智昭キャスター「政府内でもニュアンスが違う。大臣が『嫌な感じ』というと、嫌な感じですね」
三浦瑠麗(国際政治学者)「西村大臣も経済を回したいが、対策について説明責任がある」
キャスターのカズレーザー「人の移動制限をするのはありえない。県境を壁と勘違いしている。都内が危ないというが、大宮(埼玉県)だったら大丈夫なのか」
三浦瑠麗「東京都の検査数は圧倒的に増えているので、検査すれば見つかりますよという話。東京都の専門家会議には経済の専門家が入るのか。年内どれだけの人が失業するか考えないといけない」
文・みっちゃん