感染者ゼロ岩手県で「岩手1号」になる恐怖におびえる人々!「東京から帰って来るな!」という「#東京差別」が拡散中

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   全国で唯一感染者ゼロの岩手県で、初めての感染者「岩手1号」になる恐怖感が広がっているようだ。

   都内在住の20代の男性がVTRで登場。岩手に帰省しようと家族に相談したところ、父親から「絶対に帰るな」「岩手1号はニュースだけではすまない」とラインの返事がきたという。

   男性は「帰省したら、近所の住人からクレームがくるし、父の職場でうわさが広がり、居づらくなるのでしょう。『岩手1号』にはなりたくと誰もが思っています。家族が誹謗中傷を受けたり、引っ越しを余儀なくされたりするのを避けたい。しばらくは帰省できないと思いました」と語った。

東京の住民「岩手に帰省したら父も職場にいづらくなる」

   実際、東京から人が来ることをどう思っているのか。岩手で聞くと、「来てほしいという反面、怖いというのが裏腹にあります」と中年女性。別の女性も「コロナが落ち着いてからにして」。番組でも県民感情を気にして、インタビュー映像に「岩手県在住のカメラマンが撮影」と断り書きを入れるほど。

   司会の国山ハセン「SNS上では『#東京差別』という言葉が広がっています」。

   東京ではきのう28日(2020年6月)、60人の新規感染者が判明。全国で判明した111人のうち東京は54%を占めた。25日から50人前後の感染者が出る一極集中の傾向が続く。東京から来てほしくないとあからさまに言われる人が多く、「差別」だと感じつつあるのだ。

   国山ハセンがツイートの実例を示した。「"東京菌"が茨城に流れ込んでくると困る」「東京の人はバッチいので田舎には来ないで」。都民からは「地方への営業に行こうとしたら、来ないでと言われた」「見舞いに行きたいが、東京の人は病院にくることができないと言われた」

   小林寅喆教授(東邦大)は「東京で人数が多く出ているが、人口から考えたらごく一部。しかも限られたグループの中で広がっています」と分析。「行く側としては、もし調子が悪ければ遠慮するなどよく判断をして、周りに感染者がいなければ積極的に行ってもよろしいと思う」

   安部敏樹(社会起業家)「GoToキャンペーンも旅行業の支援としてはいいとは思うが、医療体制の整っていない地方で医療崩壊の可能性もある。感染防止の観点からは本当にGoToキャンペーンはベストなのか」

文・ムギ

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