今期の連続ドラマは、コロナウイルスの影響によって過去に放送したドラマを総集編でつなぐ状態や、いったん放送を開始してから中断せざるを得ない状況が続いていました。 6月中旬を過ぎ、ようやく新作が出そろい、中断していた連続ドラマが再開するようになったのはうれしいことです。
日本テレビの、水曜22時から放送の「ハケンの品格」もついに始まりました。プロデューサーは櫨山裕子、脚本は中園ミホです。「私を雇って後悔はさせません。3カ月間お時給の分はしっかり働かせていただきます」。こうして、特Sランクにパワーアップした伝説のスーパーハケン大前春子(篠原涼子)が、呼び戻されるのです。
前作よりもわかりやすくできています。派遣のルールを徹底して守るが、会社の危機に際しては身を挺して最大限の努力をする。危機が解決すると、何事もなかったような顔をして、派遣のルールの言葉を残して去っていく。13年ぶりに復活したスーパーハケン大前春子は健在です。演じる篠原涼子の演技に共感を覚えました。
応援したくなる一匹オオカミとなったキムタクBG
次に、「BG~身辺警護人~」の新シリーズがテレビ朝日で木曜21時から放送されています。脚本は、以前このコーナーで紹介した井上由美子で、期待をもって楽しみました。
やり手の経営者(仲村トオル)が率いるIT系総合企業に買収され、身辺警護課の所属となった木村拓哉は、クライアントを政財界のVIPに限定した警護活動に従事しています。
しかし、意見の違いから、会社を辞めて個人事務所を始めた木村。さまざまな困難が待ち受けているのですが、もう一度「弱き者の盾になる」という使命を貫こうとするのです。愚直なまでに、「弱き者の盾になる」ということを、貫こうとする木村に、強いシンパシィを感じ応援したくなりました。
ドラマ制作現場のみなさん、コロナに負けないで、さらに視聴者の心をつかんでください。