新型コロナウイルス感染拡大防止のため制限されていた海外への渡航が緩和され、きのう25日(2020年6月)にベトナムへの「第1便」が成田空港から出発した。乗客は青い防護服を着用という異様な光景だった。3日間で日本人ビジネスマンや技術者ら約440人が、ベトナム航空の臨時便でベトナムに向かうことになっている。現地の小中学校の教員の女性2人は、「4月1日から赴任予定でしたが、まさかこうなるとは思わなかったです」と話していた。
機内の乗客は成田空港で配布されたマスクやゴーグル、青の防護服を着用。機内スタッフも靴まで覆う防護服姿で、まるでSF映画のシーンのようだ。座席は隣りあわせにならないように、離れて座っていた。
ベトナムに到着しても2週間ホテル隔離
約4時間後、ベトナム北部のヴァンドン空港に到着すると、防護服姿のままバスでホテルへ直行。到着後2週間、隔離生活を送ることになっている。部屋ははツインベッドルームにソファセットもあり、窓からは海が見える。「きれいな部屋です」と撮影した男性乗客は話していた。
ドアの外に配布される食事は、焼きそば、スープ、ケーキなど。2週間後にPCR検査を受け、陰性ならば自由に行動できるようになるが、飛行機代を含め合計約42万円の費用は自己負担だという。
司会の小倉智昭「徹底していますね」
在ベトナム日本大使館で勤務経験がある医師の水野泰孝氏は「私も映像を見てびっくりしました。ここまでやる必要があったかは疑問です」という。
伊藤利尋キャスター「これまで、感染者数は352人、死者ゼロというベトナムが、日本からの受け入れにあたってどれだけ神経を使っているかがわかります」