「陸上イージス」北朝鮮ミサイルの迎撃能力なし!トランプから言い値で買った安倍首相の防衛より媚米

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   永田町では安倍首相とその側近たちを引きずり下ろす"下剋上"が始まった。その象徴が、河野太郎防衛相が「迎撃ミサイルシステム」の停止を、安倍に相談せず独断でしたことだろう。安倍首相は、河野から「私はやりたくありません」と聞いて、驚きを隠せなかったといわれる。

   <陸上イージスの導入を撤回すれば、ミサイル防衛を根本から見直さなければならない。政府には導入によって、イージス艦乗組員の負担を軽減するねらいもあった。さらに米側とは契約済みだ。撤回すれば『バイ・アメリカン(米国製品を買おう)』を掲げるトランプ大統領の怒りを買う恐れもある。

   『河野さんも外務大臣やったんだから、状況は分かってるよね?』。首相は河野氏が口にした問題の大きさを示すように念押し>(朝日新聞DIGITAL6月25日 5時00分より)したといわれる。

   河野は安倍のいうことに耳を貸さなかった。河野が停止する理由としてあげたのは、迎撃ミサイルを打ち上げた際、切り離したブースター(推進装置)を演習場内に落とすことができず、周辺に被害が及ぶことが判明したことと、それを改修するには、約10年、2000億円にも及ぶ時間とコストがかかるということだった。

   だが、週刊文春の中で元海将で金沢工業大学虎ノ門大学院の伊藤俊幸教授がいっているように、迎撃ミサイルを撃つのは「核ミサイルが撃たれて、その核爆発を止められるか否かの瀬戸際の時です。モノが民家に落ちる危険と比べることには意味がない」という意見に頷けるところもある。

   さらに、米国側と約1800億円で契約済みであるため、それをどぶに捨てることになりかねない。それでも河野が決断できた背景には、週刊文春が入手したディープスロートからの「A4版2枚のペーパー」に書かれた衝撃的な"事実"があったからだというのである。昨年3月(2019年)下旬に、防衛省外局の防衛整備庁職員が輸入代理店の三菱商事社員らと共に、アメリカのロッキード・マーチン社を訪れていた。彼らがその後に提出した報告書には、「LRDR(長距離識別レーダー)自体には射撃管制能力はない」と書かれていたというのである。

   先の伊藤教授によれば、射撃管制能力というのは、迎撃ミサイルを目標に誘導する能力で、イージス・アショアはレーダーと目標へ自らの武器を誘導する"神経"が一体化しているそうだが、その肝心かなめの神経がないというのだ。そのために、追加で莫大な費用をかけて別システムを組み合わせる必要がある。いわば欠陥商品なのだ。

   しかし、この報告書は、当時、防衛大臣だった岩屋毅を含めた防衛省上層部には届いていなかった。当時の深山延暁防衛装備庁長官は、週刊文春に対して「それってもうイージス・システムじゃないじゃん!そんな報告があった記憶はない」と驚きを隠さない。

   ふざけた話である。そもそもこれは、防衛省から要求したものではなく、安倍首相がトランプ大統領に押し付けられ、仕方なく引き受けることになったのだ。無用の長物に莫大な血税をつぎ込んだ責任は、間違いなく安倍首相にある。安倍や安倍の周辺が、この報告書を何らかの形で"隠蔽"したと考えても、無理筋ではないだろう。

   だが、安倍首相は、トランプが再選されない可能性が高くなってきたことと、この配備停止を大義名分にして、解散を目論んでいるといわれているそうだ。無知蒙昧とはこういう人間を指す言葉である。

佐々木希いいカアちゃんやな~ バカ亭主渡部建に「生まれ変わるつもりなら文春で告白しなさい」

   私の好きなタイプではないが、石原慎太郎がPRESIDENT(7月17日号)でこういっている。<「今の日本の政治家はほとんどが幼稚です。歴史を知らないからです。(中略)みんな姑息で、その場その場で一時しのぎの自己満足や自己暗示に終始しています」>

   週刊文春が報じた「多目的トイレ不倫」のアンジャッシュ渡部建が、文藝春秋社まで出向いて、インタビューに答え、関係を持った女性たちや妻・佐々木希とのことを話している。渡部は彼女たちを、「デートクラブのように安全に遊べる子たちというふうに認識していました」と答えている。彼女たちは、政治家や力士やプロ野球選手の集まりに行っている子たちで、「こういう人たちなら安全に遊べるのかな」と思ったという。

   「妻と知り合ってから安全な遊び方を知り、そこから抜け出せなかった」。渡部にとって一番重要だったのは「安全」ということで、「彼女たちに対しては気持ちのないまま接していたし、気持ちの上で浮ついたことはありませんでした」と、そこに愛などが入り込む隙は全くなかったというのである。前にも書いたが、これは不倫ではない。 そこにとって付けたように、「僕は今でも妻を愛してます」というが、妻の希は、嬉しくはないだろうな。彼女は、週刊文春の記事を読んで、「妻は失望していましたね。怒りもあるし、呆れもあるし、これだけのことをしてしまったので、今でも家族と向き合い、話し合っている状況です。妻からは『生き方をすべて改めなければいけない』と言われました。『あなたはどこかで舐めて生きている』」

   希は「前のままのあなたで生きていくことのほうが不幸だよ」と彼を鼓舞し続け、週刊文春のインタビューを受けることについても、「感謝すべき。あなたはこういう機会がないと、本当に生まれ変われないんだから」と、送り出したという。

   いいカアちゃんやな~。復帰については、「今の僕には『いつの日か舞台に戻りたい』という資格すら与えられていません」と語る。ビートたけしや松本人志とは違って、好感度で茶の間の人気者になった渡部が、いやらしい、わいせつなどという正反対のイメージから脱するのは、なかなか難しいだろう。長い時間をかけてやっていくしかないと思う。

原辰徳監督1回100万円賭けゴルフ!?クラブハウスで札束やりとり――巨人軍は週刊新潮に厳重抗議

   今週の週刊新潮のスクープは、読売巨人軍監督の原辰徳の賭け麻雀ならぬ賭けゴルフ疑惑である。原辰徳については、だいぶ前に、女性問題で元暴力団員に1億円払っていたというスキャンダルが週刊文春で報じられ、発売前日に巨人軍が記者会見をして、暴力団員ではないといいながらも大筋で事実を認め、原もお詫びの文書を出すということがあった。

   爽やかな若大将というイメージで売ってきたハラタツだが、今回は1ラウンドで100万円ものカネが動いたというのだから、事実だとしたら、監督辞任ということもあるかもしれない。

   それでなくても、2016年3月に、巨人の高木京介が野球賭博に関わっていたことが判明し、渡邉恒雄最高顧問などが引責辞任するという大騒動があったのである。高木は1年間の失格処分となり、17年3月に巨人と再契約して復帰を果たしているが、球界の紳士たれというモットーを掲げる巨人に賭博はご法度である。

   今回、週刊新潮に話をしたのは十数年前から原と一緒にラウンドをしてきたという50代の男性である。原のゴルフの腕前はシングルハンデのセミプロ級である。彼が原と知り合ったのは、飲食チェーンの社長が原と親しく、その縁でプレーするようになったという。時期は秋季キャンプが終わってから1月末までで、多いときで年に2~3回は回っていたそうだ。

   私は賭けゴルフのルールはよく知らないが、「5・10・2(ゴットーニ)」というのがあり、ストローク1打につき5000円、18ホール回って、10打差がついていたら5万円の負け。それにホールごとの勝敗が1万円。あとはハーフの勝敗ごとに2万円。これを聞いて、私などは身震いするが、これに「ラスベガス」というルールを加えると、先のルールと合わせると100万円近くが動くという。

   だいたいは原が勝ち、彼らは<「クラブのレストランで、現金をタオルやノートで包んで、周りに見られないようテーブルの下からこっそり手渡ししていました」(50代の男性)>

   黒川弘務高検検事長(当時)と賭け麻雀していた記者たちのレートでは、負けても一晩で2、3万円だから、はるかに桁が違う。クラブ内で誰かに見咎められれば警察沙汰にもなりかねない。週刊新潮に直撃された原監督は、「俺、500円以上の賭けごとはしたことないよ。(ラスベガスというルールは)知るか、そんなもの」と笑い飛ばしたそうだ。

   週刊新潮発売後、読売巨人軍が動いた。「事実関係を調査したところ、告発者とされる男性の虚言を中心に、荒唐無稽な事実無根の内容で構成されていることから、同日夕方に株式会社新潮社と週刊新潮編集部に対し、代理人弁護士を通じて厳重に抗議するとともに、本件記事の取り消し及び謝罪文の掲載を要求した」を発表したのである。

   球界の盟主である巨人軍の監督に3度もなっている名監督だから、即刻告訴かと思ったら、「厳重抗議」だけ? というのがやや腰が引けている気がするが、どうなりますか。

三浦半島の謎の異臭は南海トラフ地震の予兆?阪神・淡路の前にも神戸で変な臭い

   けさ25日(2020年6月)の地震には驚いた。東京は震度3だから、それほどでもないが、揺れが長く続いた。千葉県旭市では震度5弱を観測した。このところ千葉を中心に地震が多い。

   週刊ポストは、三浦半島の"謎の異臭"は南海トラフ地震の予兆ではないかと報じている。6月4日、三浦半島や横須賀市で、異臭を訴える119番通報が2時間ほどの間に150件ほど寄せられたが、原因不明で終わった。この異臭について、地震学者の高橋学は、長年、臭いと巨大地震の因果関係について研究してきた見地から、1995年の阪神・淡路大震災が発生する数か月前にも、神戸東部でこのような異臭が確認され、大地震の予兆ではないかと見ている。

   高橋は、大地震は突然起こるわけではなく、本震が発生する数か月前から、地盤が割れたり、プレート同士が密接している部分が剥がれたりといった現象が起きているという。70年代に大阪市立大学の研究チームが、岩石に人工的な圧力をかけて破壊する実験を行った際にも、焦げ臭いような独特な匂いが発生することが確認されているそうだ。

   三浦半島、東京湾を挟んで対岸にある房総半島南部には活断層が多く、東京湾には相模トラフがある。高橋は、西日本の南海トラフだけではなく、相模トラフ、沖縄トラフが連動した超巨大地震「スーパー南海地震」が起きる可能性があると警告している。

   週刊新潮は、地震予知を可能にする「電離層前兆予測」というのがあり、研究は実用可能に近い段階に来ていると報じている。京都大学大学院情報学研究科の梅野健教授がその人だが、カギを握るのが「電離層」といって、地上から約80~1000キロのところにある大気上層だという。

   いわゆる宇宙は電離層の外にあり、電離層の下にはオゾン層がある。東日本大震災がきっかけに震災が起こる前の電離層のデータを分析すると、地震発生の約1時間前に電子数が異常に増加していることがわかったというのである。

   だが、「現在までの研究成果だけでも、マグニチュード(M)6以上の地震は、1日もしくは数時間前に予測することができます」(梅野教授)ということだから、わかったとしても、逃げる時間はほとんどないようだ。

   新型コロナウイルス感染拡大が終わらない中で、もし巨大な地震が起これば、間違いなく日本沈没である。それは明日か1週間後かもしれない。(文中敬称略)

ノンフィクション・ライターの松田賢弥さんの近況とお詫び

   先週、ノンフィクション・ライターの松田賢弥氏が亡くなっていたと書きましたが、知人を通して、「松田氏と親しい出版社の編集者が確認したところ、存命だという確認を得た」と知らせていただきました。ただ、人に会える状態ではないようです。

   友人の生死に関わることを、知人からの話と彼の友人が書いたものを、自分で確かめもせずに書いてしまったことは、ジャーナリズムの隅にいる者として、絶対やってはいけない恥ずべきことだったと思っています。

   存命というのも伝聞情報で、私が確かめたものではありません。近々、私自身が松田氏の元へ行って、この目で確かめてきたいと考えています。また報告させていただきます。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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