クライアントは政財界のVIPに限定するとの経営方針に反発して警備会社KICKSガードを辞め、私設ボディーガードになった島崎章(木村拓哉)の後を追い、元自衛隊員のボディーガード・高梨雅也(斎藤工)までが島崎が立ち上げた個人事務所「島崎警備」に入社する。
その矢先、KICKSガード身辺警護課のボディーガード・沢口正太郎(間宮祥太朗)が島崎のもとに、「全盲の天才ピアニスト」「クラシック界のシンデレラ」ともてはやされる守尾恵麻(川栄李奈)の身辺警護という大仕事を持ち込んできた。 恵麻の警護を請け負ったKICKSガードでは、沢口と班長に抜擢されたばかりの菅沼まゆ(菜々緒)が担当したが、突如、警護を降りることになった。
「盲目を武器にしたくない」という恵麻に秘密がありそうだ
警護を依頼してきた恵麻の実姉で所属事務所の代表取締役・守尾美和(谷村美月)によると、恵麻は悲願だった国際コンクールへの出場権をつかんでから情緒不安定になり、ことあるごとに自殺行為に走るようになった。KICKSガードは「クライアント自身が敵」という厄介な案件から手を引いたのだ。しかし、島崎は「敵から護ることには変わりない」と、高梨とともに恵麻の警護に乗り出す。
肝心の恵麻は「こんなわがままな女を守るなんて面倒くさいと思っている」と、島崎や高梨に心を開こうとしない。「目が見えないことを武器にしたくない」という彼女には、何やら秘密がありそうだ。だが、島崎は「どんな時もボディーガードとして行動します」と、恵麻を守り通すことを誓う。
やがて、島崎たちは恵麻を自殺行為から守るだけでは済まなくなった。何者かにパチンコで襲撃されたり、階段から転げ落ちそうになったりと、実際に恵麻が命を狙われる事件が発生したのだ。また島崎の後をずっと付け回す怪しい男もいる。
そんな四方八方が敵だらけの中、島崎は恵麻の命を守るために驚きの非常手段に打って出た...。(よる9時放送)
寒山