「北京の感染者が急増しています」と、若林有子アナがフリップの棒グラフを示した。
4月中旬(2020年)から56日間新規感染者ゼロだったが、6月11日に再び発生。20日までの10日間の累計は227人にもなった。普通の生活に戻りつつあったのに、また警戒レベルが引き上げられ、街から人々が消えた。
感染者227人のうち215人が北京最大の食品市場に関連しており、大規模クラスターが発生したというのだ。市場は封鎖され、魚や野菜も大量廃棄された。
輸入サーモンを切り分けたまな板からウィルスが検出
北京で美容院を経営する鉾谷健太郎さんは「お客さんが来なくて困る」。さらに、市をまたぐ移動はPCR検査の「陰性証明書」がないと許可されず、その有効期間も7日間しかない。市外から通勤している鉾谷さん「7日後にまた取らなければならない状態です」と嘆く。
感染源はどこか。中国メディアは「輸入サーモンを切り分けたまな板からウィルスが検出された」と報じたが、元々まな板についていたのか、サーモン自体についていたのかは不明だ。しかし、サーモンは販売中止となり、スーパーの中には魚をまったく販売しない店も出ている。
すぐさまノルウェーなどの業界団体は、サーモン含めた海産物は安全、との声明を相次いで表明した。WHO(世界保健機関)もサーモン感染源説について「仮説のひとつ。梱包物や他のものも検査する必要がある」と慎重だ。
小林寅喆教授(東邦大)は「魚が感染することはなく、魚の表面についたウィルスにより感染する可能性はあります」。ウィルスは高温に弱く60度から70度でほとんど死滅するが、低温には強くマイナス80度以下でも生存する。司会の国山ハセンは、マイナス20度の家庭用冷凍庫では最長2年は生存するというWHOのデータを紹介した。
神田愛花(フリーアナウンサー)「何を食べていいかわからなくなります」
キャスターの立川志らく「焼きゃあ、いいわけですから」
安部敏樹(社会起業家)「北京が10日間で200人超えたというが、東京の方がもっと感染者が多い。PCR検査も少ないし、北京がどうのこうのというより、東京をなんとかしなくちゃいけない」
文・ムギ