「自粛警察」が問題になったのに、今は「マスク警察」が出現しているという。「また厄介な人たちが現れたものですね」とキャスターの立川志らく。
横浜市の50代女性「マスクを忘れてスーパーに行く途中、通りすがりのおじいさんに『お前マスクしてないじゃないか』と唾をはきかけられた」と訴える。「もしその人がコロナ感染していたらと思うと、かかった唾を落とすことだけ考えてすぐ家に帰った。恐怖だった」
電車のマスクなしの乗客に「非常識だ。電車から降りろ!」と罵倒
通勤電車で「マスク警察」を見たという50代の女性も。マスクを忘れたのかハンカチで口を押えて座っていた若い女性に、途中で乗ってきた50代くらいの男が「非常識だ。電車降りろ」と罵倒。「頭ごなしに、ばい菌扱い。可哀そうだった」。女性は泣きながら電車を降りて行ったそうだ。
ほかにも、都内の小学6年生男子は、登校中にマスクのひもが切れてはずしていたら、50代くらいの女に「お前マスクつけろよ、ぶち殺すぞ」といきなり怒鳴られた。
他人のマスクを気にしている人が多いというデータを司会の国山ハセンが紹介。毎日新聞のアンケートでは、マスクをしない人の行動が気になるか尋ねたところ、86%が「気になる」と答えた。番組調べでも、マスクをしない人に対して「うつされるかもと不安になる」「咳やくしゃみの飛沫が気になる」「意識の低さを感じる」などの声が多かった。
神田愛花(フリーアナウンサー)「私はとても気にするほうです。電車でマスクをしていない人がいると、席を移動してしまいます」
小林寅喆教授(東邦大)は、「何がなんでもマスクをしなきゃいけないという状況になってしまった。何のためにマスクをするのかを考えてほしい」。
屋外を一人で黙々と歩くときはマスク不要、屋外でも屋内でも会話をするときはマスクが必要、と例をあげる。暑い中、自転車に乗ってマスクをしているとか、分散登校している子供たちがマスクをしているのは、熱中症の危険がある。
小林教授「ソーシャルディスタンスさえきちんと守っていれば、マスクをしていなくても何ら問題はない」
文・ムギ