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「8割接近自粛で新型コロナ感染は防げる」の北大・西浦博教授 だんだん怪しくなってきた科学的根拠

   今月8日(2020年6月)、拳銃で自殺した15歳の少年が、なぜ拳銃を所持していたのかを週刊新潮が追っている。彼が自殺に使用したのはスミスアンドウェッソンだが、そのほかにも2丁の拳銃を所持していた可能性があるという。自宅の物置で、拳銃を収めるホルダーが、ウェッソン以外にも2つ発見されたという。どうやら拳銃は見つかっていないようだ。

   入手ルートとしては、ネットの「ダークウェブ」で見つけることだが、結構難しく、何十万円というカネをどうしたのか、疑問がつく。一番考えられるのは父親ルートだ。父親は高校卒業後に外務省に入り、メキシコに赴任していた。その後いくつかの大使館で勤務し、外務省を辞めて自営業を始めている。病気した後、昨年1月に亡くなった。どうやら父親が持ち込んだものを、息子が見つけて、隠し持っていたようだ。

   コロナ自粛が全面解除になった。まだ、以前通りとはいかないが、普通の生活が少しずつ戻ってきたのは正直嬉しい。週刊新潮が以前から批判し続けてきたが、8割おじさんこと北海道大の西浦博教授が唱えていた「8割接触削減しないと40万人が亡くなる」という"妄想"とも思える説は、いったい何だったのだろう。西浦教授は週刊新潮にまだこう抗弁している。

   <「伝達法は政府も専門家も改善点がありますが、その時点での科学的妥当性に瑕疵があったとは考えていません。社会的影響が大きかった流行対策なので、科学的検証がなされる必要があると思いますが、被害想定の42万人を、米国の状況とくらべていただくとよいのが、人口差を換算しても大きく離れているようには思いません。いまだ"日本は大丈夫だった"というわけではないので、注意していただく必要があります」>

   この人は算数ができるのか、心配になるね。日本では、コロナウイルスについての研究には予算が付きにくいので、今回の専門家会議にはコロナの専門家がいなかった。そもそもそこから間違っていたようである。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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