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文春砲に嫌われた小池都知事、都知事選挙最中に致命的スキャンダル炸裂

   週刊文春のモノクログラビアが面白い。小池百合子のマスク姿の全身が載っている。よく見ると、右足に何やらカギ裂きのようなものが見える。キャプションは「すねに傷」。座布団2枚!

   都知事候補が出そろった。小池一強のところに、れいわ新選組代表の山本太郎が出たことで、少し面白くはなりそうだ。もっとも、小池の敵は山本ではなく、自身の経歴詐称問題のほうであろう。ノンフィクション・ライターの石井妙子が書いた「女帝 小池百合子」(文藝春秋)で、彼女のカイロ大学首席卒業の履歴が「詐称」である疑惑が大きくクローズアップされてきた。

   これに対して、今週の週刊ポストが、昔、誌面に掲載した小池の卒業証書を大きくして、これが見えないか!と掲載したのである。右上に大学のロゴマーク、B4判ほどのサイズで透かしも入っている。下段には学長、学部長らのサインもあるとしている。左には、顔写真入りの卒業証明書も載せている。卒業証書には、こう書かれているという。「大学理事会は1976年12月29日、1976年卒業生のための文学部の試験結果を精査し、1952年に日本で生まれたコイケユウジロウ氏の娘であるコイケユリコさんに『良』の成績で文学部社会学科の学士を与えることを決定した」

   あれれ、良ということは首席ではないんだな。週刊文春と石井妙子は、これにどう反論するのだろうか。首席ではないというだけでは弱いと思うが。石井はそれでも残る疑問として、日付がおかしいという。日本に帰って来て東京新聞(10月27日付)から取材を受けた際、「9月にカイロ大学を卒業した」と語っている。さらに、小池は自著に、72年に入学したが「1年落第」したと書いている。76年に卒業ならストレートで卒業していることになるではないか。

   元在日エジプト大使館職員がこう話す。「首席卒業とはいくら何でも大風呂敷を広げ過ぎ。本当に優秀な卒業生なら、証書以外にバックアップする同窓生が出てきてもよさそうなものですが」

   どうやら、「首席卒業」は詐称のようだな。二階幹事長を篭絡して、自民党から都知事候補を出さないとわかると、今度は推薦はいらないと無所属で出ることを決めてしまった。二階はカンカンだそうだから、小池のスキャンダルはまだまだ出て来るかも知れない。選挙中だからと安心していると、週刊k文春砲が飛んでくるかもしれないぞ。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、 『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)、『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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