「世界で最も美しい顔100人」――毎年、アメリカの映画情報サイトが出しているランキングに、モデルの水原希子がSNSで噛み付いた。「顔に順位......2020年にこんなことやってるなんて狂ってる」というのだ。
このランキングが始まったのは1990年で、TC・キャンドラーという映画評論家が、世界各地の約20人の有名男女を「見た目」でランクづけをしているという。まあ、自分の好みのランキングなのだが、毎年話題になる。これまで、1位になったのはニコール・キッドマン、ナタリー・ポートマン、エマ・ワトソンら。日本人でも桐谷美玲が8位、石原さとみさんが6位にランクインいたことがある。
水原さんはランクづけそのものを批判する。「勝手にノミネートされて、勝手にジャッジされている方々に失礼です。見た目で人を判断するのは絶対違うと思うし、そもそも一番美しい人なんて、選ぶことは不可能」「ランキングで偏った美の概念やステレオタイプな考えを広めて欲しくない。美の基準や定義なんて人によって物差しが違う」
ノミネートされた人も評価されたいわけじゃない
男女差別や性のあり方を研究する一橋大の柘植道子・特任准教授は、「評価されたいわけじゃないのに勝手にノミネート、評価は望ましいことじゃないでえすよ。外見だけが人間の軸なのかどうか」とやはり批判する。
主催者は公式サイトで、「リストは主観的です。賛成できないものもあるでしょう。でも、新しいお気に入りが見つかるかもしれません。リストを楽しんでもらいたいと思います」と意に介さない。
近藤春菜キャスター「美しいことも一つの才能だけど、美しさの価値観は人それぞれ。こういう人がいますよで(十分で)、ランクをつけなくてもいいのではないでしょうか」
下川美奈(日本テレビ社会部デスク)「顔だけでというのはナンセンスだけど、勝手に評価って、そこまで目くじら立てることかな。勝手は、よくあること」
坂口孝則(経営コンサルタント)「水原さんは才能がある人だから、あまりこんなことに関わらない方がいいですよ」